フィリピン中部で火山噴火、周辺住民に避難命令

AI要約

フィリピン中部ネグロス島のカンラオン火山が噴火し、地元当局が周辺住民に避難命令を出した。火山灰は5キロまで達し、さらなる噴火や危険な火山灰の降下、洪水や土砂災害の恐れがあると警告されている。

カンラオン市の市長は火山周辺地域の住民に避難を呼びかけ、避難所に向かい、水や食料などを準備するように促している。西ネグロス州では700人以上が避難所に移動しており、さらなる避難を促す姿勢を示している。

ホセ・ラクソン知事は、避難所にいない人々に対し、避難を考え直すように呼びかけている。

Neil Jerome Morales

[マニラ 4日 ロイター] - フィリピン中部ネグロス島のカンラオン火山が噴火し、地元当局が4日、周辺住民に避難命令を出した。

火山灰は上空5キロまで達して空を覆っている。当局はさらなる噴火や、危険な火山灰の降下、硫黄臭発生などの可能性を警告し、各河川の火山よりも下流地域では洪水や土砂災害の恐れもあるとしている。

地元カンラオン市の市長はフェイスブック経由で火山周辺にある4つの地域の住民に避難命令を発出して「最寄りの避難所に向かい、警戒感を保ちながら水や食料などを準備してもらいたい」と呼びかけた。

近隣の西ネグロス州のホセ・ラクソン知事は、州全体で700人余りが避難所に移動していると明かした上で「われわれはそこにとどまるよう勧告する。まだ避難所にいない人は考え直してほしい」とラジオで伝えた。