AI開発競争の過熱が生んだ誇大宣伝はいつ終わるのか…そのときはスタートアップにも影響がおよぶ(海外)

AI要約

AIの新たなアップデートについて、OpenAI、グーグル、マイクロソフトが続々と発表しており、競争が激化している状況が示されている。

AI関連の新製品や機能が相次いで発表される中、開発者や消費者は多くの情報に追いつけない状況にあり、混乱が広がっている。

今後もAI関連の新発表が続く中、競争のペースが緩やかになる可能性や、新たな展開に期待が高まっている状況だ。

AI開発競争の過熱が生んだ誇大宣伝はいつ終わるのか…そのときはスタートアップにも影響がおよぶ(海外)

OpenAI、グーグル、マイクロソフトはここ数週間でAIに関するアップデートを次々と発表している。

こうしたハイプサイクルは、AIへの資金提供の急増と企業の心理的動機が一因だとガートナーのアナリストはBusiness Insiderに語っている。

このアナリストによると、資金調達が鈍化すれば、競争はスローダウンする可能性があり、スタートアップ企業にも影響が及ぶ可能性があるという。

人工知能(AI)関連の発表の洪水についていけないと感じているのは、あなただけではない。

元グーグル(Google )CEOのエリック・シュミット(Eric Schmidt)は、2024年5月22日からパリで開催された「ビバテック(VIVA TECH)2024」で、我々の多くが考えていることを要約して、「混乱しているように感じる」と話した。

この2週間で、開発者と消費者は絶え間なくAIのアップデートと製品の発表にさらされており、それはAI競争がいかに過熱しているかを物語っている。

OpenAIは、一連のAI関連ニュースの最初の発表として、同社の新しいフラッグシップモデル「GPT-4o」を搭載したChatGPTの新バージョンを披露した。GPT-4oは、音声、視覚、テキストを通じて、より人間に近い会話と推論を行うことができる。

その1日後、グーグルは2時間にわたって年次開発者会議「グーグル I/O 2024」を開催し、AIエージェントのProject Astra(プロジェクト・アストラ)や、AIをカスタマイズできる新機能「Gems」などを含む、Gemini AIに関連する一連の新たなアップデートの発表を行った。

5月21日には、マイクロソフト(Microsoft)が2時間を超える年次開発者会議「Microsoft Build」で50以上の新製品とパートナーシップを紹介した。またアップル(Apple)は、2024年6月10日から行われる開発者会議、WWDCで、iOS18を公開し、生成AI分野への参入を発表すると見られている。

あまりに新しい発表が多過ぎて、何が発表され、何がまもなく発表されるのかを追うことが難しくなってきている。では、私たちは今後、何を期待できるのだろうか。そして発表のペースは落ちるのだろうか。

Business Insiderは、ガートナー(Gartner)のディスティングイッシュト・バイスプレジデントであり、アナリストのアルン・チャンドラセカラン(Arun Chandrasekaran)に話を聞いた。