イラン大統領選、議員ら80人出馬希望 対米柔軟派を認めるかが焦点

AI要約
28日に投開票されるイラン大統領選で80人が立候補希望者として登録し、護憲評議会が審査を行う。米国との関係を柔軟にとる候補者の認め方が焦点。登録された候補者には保守派や改革派が含まれ、アフマディネジャドやジャハンギリ氏は批判的な姿勢を示しているため認められない可能性もある。選挙に向けて様々な派閥が登録を行い、護憲評議会の審査結果が注目される状況。
イラン大統領選、議員ら80人出馬希望 対米柔軟派を認めるかが焦点

 28日に投開票されるイラン大統領選で3日、立候補希望者の登録受け付けが締め切られ、国会議員や閣僚ら約80人が登録した。今後、ハメネイ最高指導者の影響下にある機関「護憲評議会」が審査し、立候補を認めた人物を11日に発表する。敵対してきた米国に柔軟な立場をとる候補を認めるかどうかが焦点だ。

 登録は5月30日に始まった。ヘリコプターの墜落で死亡したライシ大統領の立場に近い反米保守強硬派のジャリリ元最高安全保障委員会事務局長やアフマディネジャド元大統領のほか、保守派のガリバフ国会議長、米欧に柔軟な姿勢を示す保守穏健派ラリジャニ元国会議長、改革派のジャハンギリ元第1副大統領らが登録した。

 アフマディネジャド、ジャハンギリ両氏については、ライシ師が率いた現政権に批判的とみられていることなどから、立候補を認められない可能性もある。