メキシコ大統領選、女性候補2人の一騎打ちに…有権者「女性大統領の手腕に期待」

AI要約

左派与党「国家再生運動(MORENA)」と野党連合の事実上の一騎打ちとなったメキシコ大統領選の開票作業が始まる。

シェインバウム氏が優勢であり、どちらが勝っても初の女性大統領となる見込み。

治安の立て直しを最大の争点として、激しい総選挙と地方選が行われた。

 【メキシコ市=後藤香代】メキシコ大統領選は2日夕に投票が終了し、開票作業が始まった。左派与党「国家再生運動(MORENA)」のクラウディア・シェインバウム氏(61)と中道右派「国民行動党(PAN)」など野党連合のソチル・ガルベス氏(61)の事実上の一騎打ちとなった。

 事前の世論調査では、シェインバウム氏が優勢だった。どちらが勝っても、メキシコ初の女性大統領となる。選挙戦では、麻薬組織の暗躍で急速に悪化した治安の立て直しが最大の争点となった。

 首都メキシコ市の投票所でガルベス氏に投票したグリセルダ・シスネロスさん(56)は、「ロペスオブラドール政権の6年で治安や経済は悪化した。女性大統領の手腕に期待したい」と語った。

 2日には総選挙や知事選などの地方選の投票も行われ、約7万人の候補が2万以上のポストを争う激しい戦いとなった。AP通信によると、南部チアパス州では2日、投票中の男性が武装した男らに連れ去られる事件が起きた。各地で投票所への脅迫などが相次いだ。