メキシコで初の女性大統領誕生へ、前メキシコ市長のシェインバウム氏が勝利宣言

AI要約

メキシコ大統領選で左派与党のシェインバウム氏が勝利し、メキシコ初の女性大統領となることが決まった。

選挙は平和的で高い投票率を記録し、野党候補との一騎打ちとなった。

シェインバウム氏はロペスオブラドール政権の改革を継承し、最低賃金引き上げなどを実施する方針だ。

 【メキシコ市=後藤香代】メキシコ大統領選は2日、投開票された。左派与党「国家再生運動(MORENA)」のクラウディア・シェインバウム前メキシコ市長が(61)が3日未明(日本時間3日午後)、メキシコ市内で勝利宣言した。10月1日にロペスオブラドール大統領から政権を引き継ぐ。任期は6年。メキシコ初の女性大統領となる。

 記者団の前に現れたシェインバウム氏は「メキシコが平和的な選挙と高い投票率を誇る民主的な国であることが示された」と述べた。

 選挙戦は事実上、中道右派「国民行動党(PAN)」など野党連合が候補に選んだソチル・ガルベス上院議員(61)との一騎打ちとなった。

 開票作業を進める選挙管理委員会の中間発表によると、シェインバウム氏は6割前後、ガルベス氏は3割弱の得票率が見込まれている。シェインバウム氏は3日未明、ガルベス氏から祝意を表す電話を受けたことを明らかにした。

 シェインバウム氏は2018~23年にメキシコ市長を務め、23年9月、国民の人気が高いロペスオブラドール氏から後継指名を受けた。

 最低賃金の引き上げなど低所得者の生活の底上げを図るロペスオブラドール氏の「第4の変革」を継承する方針で、事前の世論調査では首位を独走してきた。