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米発表の休戦案にイスラエル政府内から反発
アメリカのバイデン大統領が提案したイスラエルとハマスの休戦に向けた提案に、イスラエル政府内から反発の声が上がっている。
イスラエルの極右政党閣僚がバイデンの提案を受け入れないなら辞任を示唆、ネタニヤフ首相はハマスの殲滅を目指す姿勢を崩さず。
一方で、連立政権内外からの圧力に直面し、ネタニヤフ首相は難しい決断を迫られそう。
![米発表の休戦案にイスラエル政府内から反発](/img/article/20240603/665d6a7c7c9f3.jpg)
アメリカのバイデン大統領が示したイスラエルとハマスの休戦に向けた提案について、イスラエル政府内から反発の声が上がっています。
CNNによりますと、イスラエルの戦時内閣を構成する極右政党の閣僚2人がネタニヤフ首相に対し、バイデン大統領の示した提案を受け入れるなら閣僚を辞任する意向を示しているということです。
イスラエルのガラント国防相も2日、「ハマスにガザの統治を続けさせるいかなる戦争終結の取引も受け入れない」と述べ、ハマスに代わるガザ地区の新たな統治方法を検討する考えを示しました。
ネタニヤフ首相はバイデン大統領の演説直後、提案には触れずに「人質解放に全力を尽くす」との声明を出しましたが、「ハマスの殲滅(せんめつ)が目標」との姿勢を崩していません。
連立政権を構成する閣僚らが提案に難色を示す一方で、戦争終結と人質の解放を求める国内外からの圧力にさらされ、ネタニヤフ首相は今後、難しい決断を迫られそうです。