ゼレンスキー氏が中国批判 平和サミット参加妨害を「画策」と

AI要約

ウクライナのゼレンスキー大統領が、中国が和平サミットへの参加を妨害していると非難。サミットはロシアによる侵攻を終わらせるための国際的な支持を集める場である。

中国はロシアの参加を認めていないことを理由にサミット開催を批判。中国外務省は公正な議論を求めているが、自国の参加にも慎重な姿勢。

ジョー・バイデン米大統領も参加意思を示しておらず、一部の首脳の欠席にゼレンスキー氏は失望。100以上の国や団体が参加登録しており、アジア太平洋諸国にも呼び掛けている。

ゼレンスキー氏が中国批判 平和サミット参加妨害を「画策」と

【AFP=時事】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は2日、アジア安全保障会議(通称シャングリラ会合)に出席のため訪問中のシンガポールで記者会見し、ウクライナ和平案をめぐり協議する「世界平和サミット」に各国が参加するのを中国が妨害していると非難した。中国は、ロシアが招待されていないとしてサミット開催を公然と批判している。

 サミットは今月中旬にスイスで開かれる予定。ウクライナとしては、ロシアによる侵攻を終わらせるために必要な条件について、自国が提唱する和平案への国際的な支持を集める場としたい考え。

 ゼレンスキー氏は会見で、「残念ながら中国は、平和サミットに各国が参加しないよう懸命に画策している」と述べた。

 中国外務省の毛寧(Mao Ning)報道官は5月31日の定例会見で、サミットについて「ロシア、ウクライナ双方が発言を認められた上で、すべての国が平等の立場で参加し、すべての和平案が公正に議論されるべきだ」とし、「それが実現しない場合、サミットが和平に向け重要な役割を果たすのは難しい」と主張した。

 中国は、ウクライナが参加を拒否しているロシアについて、同国が参加しないのなら自国の参加も「難しい」として、欠席の意向を示している。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領も、現時点までに参加意思を示していない。

 ゼレンスキー氏は、「世界の一部の首脳」が欠席する見通しであることに失望を表明。100以上の国や団体が既に参加登録しているとして、アジア太平洋諸国にも参加を呼び掛けた。【翻訳編集】 AFPBB News