# 水産・海洋研究

清流に揺らめくたいまつの炎 岐阜でアユの伝統漁法「火ぶり漁」
2024.09.09

清流に揺らめくたいまつの炎 岐阜でアユの伝統漁法「火ぶり漁」

 炎と音でアユを驚かせて網に追い込む伝統漁法「火ぶり漁」が8日夜、岐阜県下呂市を流れる清流・馬瀬(まぜ)川で披露された。産卵のため川を下るアユの習性を利用した漁法で、秋の風物詩として親しまれている。 河原のかがり火に照らされながら、地元の有志たちが竹ざおにつるしたたいまつを振り、

米大統領も舌鼓!海なし信州サーモンいかが デビュー20周年、需要増も供給追いつかず
2024.09.08

米大統領も舌鼓!海なし信州サーモンいかが デビュー20周年、需要増も供給追いつかず

 長野県のブランド魚「信州サーモン」が今年デビュー20周年を迎えた。海なし県でおいしい魚を届けようと開発され、県内中心に旅館や飲食店で人気を集める。訪日したバイデン米大統領に振る舞われるなど知名度が高まり、県外の需要も右肩上がりだが供給が追い付かない課題に直面する。(共同通信=奈良幸成)

安定的に漁獲量を確保するため 滋賀・高島市で産卵を控えたアユを放流
2024.09.08

安定的に漁獲量を確保するため 滋賀・高島市で産卵を控えたアユを放流

 滋賀県高島市では、琵琶湖のアユを安定的に確保するため、産卵を控えたアユの放流が行われています。 高島市の安曇川人工河川では、15センチほどの親アユ1トンが運び込まれ、ホースを使って人工河川へと放流されます。 去年は、猛暑の影響で産卵数が例年の2割ほどに減り記録的な

記録的不漁…サンマ漁船でマグロ、イカ漁を「兼業」の動き【大漁!水産部長の魚トピックス】
2024.09.08

記録的不漁…サンマ漁船でマグロ、イカ漁を「兼業」の動き【大漁!水産部長の魚トピックス】

 近年、サンマは記録的な不漁に見舞われ、関係者は厳しい経営を余儀なくされている。単価は高くなっているものの、漁獲の総額は豊漁期に比べ大幅に減少。サンマ漁に見切りを付ける漁業者が多い一方、サンマ漁船でマグロやイカの漁にチャレンジする動きが出ている。(時事通信水産部長 川本大吾)◆初

リンゴ収穫、10万トン増見通し 24年産、過去最低から一転
2024.09.07

リンゴ収穫、10万トン増見通し 24年産、過去最低から一転

 農林水産省は7日までに、2024年産リンゴの収穫量について、高温対策に取り組むことを前提に前年に比べて10万4千トン増となる70万8千トンとの見通しを示した。23年産は18.1%減の60万3800トンで比較可能な1973年以降で過去最低だった。産地の青森県の担当者は「各品種とも生育は良好だ。

「カニかに白えびまつり」、不漁で名称変更 10月に富山県射水市で海の幸イベント
2024.09.07

「カニかに白えびまつり」、不漁で名称変更 10月に富山県射水市で海の幸イベント

 富山湾の海の幸を販売する「新湊カニかに海鮮白えびまつり」が「しんみなと魚魚(とと)マルシェ」に名を変え、10月20日に富山県射水市本町のクロスベイ新湊で開かれる。能登半島地震による海底地滑りの影響を受け、不漁のベニズワイガニとシロエビを用意できないためだ。射水を代表する二大ブランドを販売でき

根室・花咲港 8月サンマ水揚げ4倍 記録的不漁から回復
2024.09.07

根室・花咲港 8月サンマ水揚げ4倍 記録的不漁から回復

 【根室】漁業情報サービスセンター(東京)によると、根室市花咲港の8月のサンマ水揚げ量は前年同月比4.3倍の2159トンだった。同港は国内最大のサンマ水揚げ拠点で、大型船などの出漁を前倒ししたことに加え、比較的近い場所に魚群ができたことで漁獲が増えたという。 水揚げ量は記録的な不

農水省職員出演の“コメ収穫”動画に批判相次ぐ…坂本農水相「早晩にコメ不足解消」発言も終わらぬ“令和の米騒動” 「カレーライス」も危機
2024.09.06

農水省職員出演の“コメ収穫”動画に批判相次ぐ…坂本農水相「早晩にコメ不足解消」発言も終わらぬ“令和の米騒動” 「カレーライス」も危機

なかなか解消しない“コメ不足”に国民から怒りの声が上がる中、農林水産省の公式YouTubeが公開した動画が、火に油を注ぐ事態になっている。千葉・八千代市の「カレーフェスティバル」がコメ不足を理由の1つとして中止になるなど影響が広がっているが、終止符はいつ打たれるのだろうか。

「獲れたてのカニがおいしい!」境港にベニズワイガニ初水揚げ 直売所に並ぶ日本海の味覚に舌鼓(鳥取)
2024.09.06

「獲れたてのカニがおいしい!」境港にベニズワイガニ初水揚げ 直売所に並ぶ日本海の味覚に舌鼓(鳥取)

山陰の日本海に秋の訪れを告げるベニズワイガニ漁の解禁。境港で6日に迎えた初水揚げでは、前のシーズン初日の約3倍の水揚げ量となり、上々の滑り出しとなりました。宍道正五記者:「ずらりと並んだベニズワイガニ。2カ月間の休漁期間を経て、再び港に活気が戻ってきました」

コメ品薄の要因分析へ 農水相「来年の適正生産量につなげる」
2024.09.06

コメ品薄の要因分析へ 農水相「来年の適正生産量につなげる」

 首都圏などの小売店でコメの商品が不足している事態を受け、坂本哲志農林水産相は6日の閣議後記者会見で、足元の混乱の原因を分析したうえで、来年産の適正な生産量を決める考えを示した。また、農水省は同日、新米の流通の前倒しや米不足の地域に手厚く商品を供給するよう、卸売業者に改めて要請した。<

輸入品が安く出回った昨シーズン… 今シーズンは国内産の需要の高まりに期待 秋の味覚「ベニズワイガニ」の初水揚げ 鳥取県
2024.09.06

輸入品が安く出回った昨シーズン… 今シーズンは国内産の需要の高まりに期待 秋の味覚「ベニズワイガニ」の初水揚げ 鳥取県

カニの水揚げ日本一を誇る境港が活気づきました。9月6日朝、日本海の秋の味覚ベニズワイガニが境港で初水揚げされました。6日は、境港に隠岐の島の西側沖合いで漁をしていた島根県松江市の第八大岩丸など3隻の漁船が入港しました。そして、午前5時ごろから約30トンのベニズワイガニを初水揚げし

【令和の米騒動】ふるさと納税の返礼品から米が消える!?ハッピーターンなど米菓子の値上げも・・・回復の見込みは?
2024.09.06

【令和の米騒動】ふるさと納税の返礼品から米が消える!?ハッピーターンなど米菓子の値上げも・・・回復の見込みは?

「令和の米騒動」とも呼ばれる深刻な米不足が全国で問題となる中、ふるさと納税サイトで米の返礼品の人気が急上昇。受付を停止する市町村も増えています。また、パックごはんや米菓子の値上げも既に決定していて、今後の生活にも影響が予想されています。ふるさと納税サイトの「さとふる

地方活性化へ農水産物輸出を後押しと小泉氏
2024.09.06

地方活性化へ農水産物輸出を後押しと小泉氏

 小泉元環境相は、地方活性化に向け、農林水産物の輸出を後押しする考えを示した。防災の観点から首都機能移転の議論を進めたいとも語った。

ハワイ沖でマグロのはえ縄漁や海洋観測 宇和島水産高校生が航海実習に出発
2024.09.06

ハワイ沖でマグロのはえ縄漁や海洋観測 宇和島水産高校生が航海実習に出発

船の運行に必要な知識や技術を学ぶ、宇和島水産高校の長期航海実習が始まり、実習船えひめ丸が生徒たちを乗せて宇和島港を出港しました。実習に参加しているのは、航海士などを目指す海洋技術科の2年生と専攻科生のおよそ20人で5日は、宇和島港に家族や在校生らが見送りに訪れました。

コメ品薄問題、食料危機に備える新法の「対象でない」 坂本農水相が見解「不足兆候ない」
2024.09.06

コメ品薄問題、食料危機に備える新法の「対象でない」 坂本農水相が見解「不足兆候ない」

坂本哲志農林水産相は6日の記者会見で、今夏の全国的なコメの品薄問題について、来年春の施行を目指す国内の食料危機に備える新法「食料供給困難事態対策法」の対象になる案件ではないとの認識を示した。坂本氏は「(コメの)在庫水準を確保している状況では食料供給が全国的に大幅に不足する事態や兆

養殖サクラマス大半逃げた 北海道・函館市 飼育1千匹で水揚げ53匹 いけすの網に亀裂
2024.09.06

養殖サクラマス大半逃げた 北海道・函館市 飼育1千匹で水揚げ53匹 いけすの網に亀裂

 函館市が大森浜沖で試験的に取り組むサクラマスの海面養殖で、魚の大半がいけすの外に逃げ、水揚げできなかったことが分かった。この養殖は、市によるキングサーモン(マスノスケ)の完全養殖技術の研究の一環。市は生態系や、研究スケジュールに影響はないとしている。 市は海面養殖の技術を確立す

「スパゲティ」に「お化け」 太平洋深海で新種など発見 米研究所
2024.09.06

「スパゲティ」に「お化け」 太平洋深海で新種など発見 米研究所

 米シュミット海洋研究所は、南東太平洋の深海調査によって、20種の新種を含む多数の生物を発見したと発表した。これまで網にひっかかった死骸しか確認されていなかった珍しいイカの生きた姿の撮影にも成功したという。 同研究所のチームは遠隔操作の無人機(ROV)を使い、海底の地図作製や生物

ベニズワイガニ初水揚げ シーズン到来、鳥取・境港
2024.09.06

ベニズワイガニ初水揚げ シーズン到来、鳥取・境港

 カニの水揚げ日本一を誇る鳥取県境港市の境港で6日、日本海に秋を告げるベニズワイガニが今季初めて水揚げされた。漁は1日から既に解禁となっており、解禁日から漁船が日本海で操業していた。 6日は約900箱(1箱30キロ)が水揚げされ、新たに整備された競り場で、午前7時ごろから初競りが

志摩の海で鯛になるタイ験 8千匹のマダイと一緒に泳げる養殖いけす
2024.09.06

志摩の海で鯛になるタイ験 8千匹のマダイと一緒に泳げる養殖いけす

 リアス海岸の地形を生かした養殖漁業が盛んな三重県南伊勢町に、約8千匹のマダイの群れと一緒に泳げる養殖いけすがある。 奥志摩の雄大な自然や環境に触れながら、漁師の仕事や魚について広く知ってもらおうと同町の友栄水産が「鯛(たい)になるタイ験」ツアーを6年前から始めた。

『大阪湾から鴨川へ 往復100キロの旅』 減少のアユ復活へ 遡上を手助けする「魚道」を設置
2024.09.05

『大阪湾から鴨川へ 往復100キロの旅』 減少のアユ復活へ 遡上を手助けする「魚道」を設置

京都の鴨川の川の中をよく見ると「茶色の木箱」がある。これが何か知っているだろうか?実は…「アユ」が遡上するために作られたものなのだ。生まれてからおよそ100キロの旅をするアユ。その手助けをする活動を取材した。4月下旬、京都の鴨川には、多く