運動神経いい新十両嘉陽は「いずれ大の里を超える主役に」師匠の元稀勢の里・二所ノ関親方の願い

AI要約

日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所の番付編成会議を開き、3人の十両昇進を決めた。

新十両の嘉陽(24=二所ノ関)は、夏場所で史上最速優勝を果たした大の里の先輩で、幕内進出を目指す意気込みを示している。

新十両の他にも、生田目と藤青雲が昇進や復帰を果たし、相撲界の今後が注目される。

嘉陽は師匠の期待を背負い、幕内上位を目指して努力している。春巡業での好成績や稽古で見せる独特の力感が注目されている。

大の里を超える存在になることが期待されており、将来の活躍が楽しみである。

今後の嘉陽の活躍に期待が寄せられる中、大の里との関係や先輩としての立場が取りざたされるも、嘉陽の実力や素質が高いことが強調されている。

 日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、3人の十両昇進を決めた。新十両の嘉陽(24=二所ノ関)は、夏場所に所要7場所で史上最速優勝を果たした大の里の、中学、高校、大学の1学年先輩。現在も同じ部屋に所属する後輩を追いかける。生田目(なばため、22=二子山)も新十両、藤青雲(26=藤島)は6場所ぶりの十両復帰を果たした。

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 嘉陽を支えてきた師匠の二所ノ関親方(37=元横綱稀勢の里)が、「大の里を超えるくらいの素質、力はある」と期待を寄せた。2年での十両到達を「ちょっと遅かった」としつつ、将来的には「幕内に上がって、上位陣を脅かす存在になってほしい」とさらなる成長を促した。

 大の里の付け人として4月の春巡業に参加させた。「(3月の春場所は)嘉陽らしくない動きが多かった。気分転換に」。あえて後輩の“指導”を受けさせた。その成果が「ばっちりはまった」。夏場所の好成績にもつなげさせた。

 稽古でも胸を出し、「独特の力感。気づいたら下に入られて押されている。部屋でも運動神経が一番いい」と絶賛。会見では、大の里の先輩としての質問が多く寄せられたが「いずれ大の里を超える主役になって、この会見場で『嘉陽どうですか』って聞かれる力士になってほしい。その素質や力はある」と活躍を願った。【飯岡大暉】