【高校野球】聖光学院が4連覇…最速142キロの右腕・古宇田烈「気持ちで相手を押していくつもりだった」

AI要約

聖光学院が福島県大会で光南を5-2で破り、4連覇を達成した。

主力投手の古宇田烈が好投し、チームを優勝に導く。

東北大会に向けて2人のエース投手の活躍が期待される。

【高校野球】聖光学院が4連覇…最速142キロの右腕・古宇田烈「気持ちで相手を押していくつもりだった」

◇高校野球春季福島県大会 ▽決勝 聖光学院5-2光南(26日・白河グリーンスタジアム)

 福島は聖光学院が5―2で光南を下し4連覇を達成した。東北大会の出場全14校が出そろい、6月5日に組み合わせ抽選が行われる。

 聖光学院の右腕・古宇田烈(3年)が、背番号1の役割を完遂した。初回から最速142キロの直球で押しまくり、9回4奪三振2失点。チームを4年連続14度目の優勝に導き「気持ちで相手を押していくつもりだった」と振り返った。7回に喫した2失点は想定内で「ヤバいとは思わなかったです」と動じなかった。

 昨秋の東北大会2回戦で日大山形に3―7で敗れて以降、接戦で粘れない「未熟さ」を痛感したという。瞬発力アップや下半身の強化に努めながら間食と睡眠時間を増やし、体重は約7キロ増えてパワーは倍増。ここ一番で「我慢強さは出るようになったと思う」と自らの成長を感じた。

 準々決勝で完投した背番号11の右腕・高野結羽(3年)との2枚看板。高野も「自分もエースという気持ちでやっている」とライバル心を隠さない。斎藤智也監督は「2人のエースが期待に応えてくれたのはうれしい。東北大会は夏のリハーサルにしたい」と3年連続の夏の甲子園を見据えた。(甲斐 毅彦)

 〇…光南は今大会初先発の右腕・国井大翔(3年)が4回2/3を投げ4失点。本調子でないことを承知の上で起用した大友研也監督は「どれだけ通用するかというところでよく投げてくれた」とねぎらった。準決勝までの3試合すべて2ケタ安打をマークした攻撃陣は、7回に2点を返すなど奮闘したが一歩及ばなかった。須藤颯歩主将(3年)は「技術どうこうではなく一球一球の重みをもっと大切にして東北大会に向かいたい」と話した。