聖光学院8点大勝 学法石川1点止まり 春季高校野球福島県大会 準決勝(5月25日)

AI要約

聖光学院が10安打8得点で学法石川を大勝し、4年連続で決勝に進んだ。

聖光学院の鈴木颯太が初の4番起用で三塁打を放ち、勝利に貢献した。

学法石川はセンバツ今春出場チームだが、投打がかみ合わず完敗を喫した。

聖光学院8点大勝 学法石川1点止まり 春季高校野球福島県大会 準決勝(5月25日)

▽準決勝 聖光学院8-1学法石川(7回コールド)

 聖光学院が10安打8得点で学法石川に大勝した。聖光学院は三回、1死一、三塁から佐山のスクイズで先制。その後も打線がつながり着実に加点し、優勢に試合を進めた。学法石川は三回に1点返したが、聖光学院の先発高野に2安打と抑え込まれた。

 

■聖光学院 鈴木初4番全う 重圧に負けず、無心で三塁打

 聖光学院は好敵手の学法石川を七回コールドで下し、4年連続で決勝に進んだ。背番号20ながら4番に抜てきされ、勝利に貢献した鈴木颯太は「初の4番だったが、チームに流れを引き寄せられて良かった」と満足げな表情を見せた。

 試合前、斎藤智也監督から4番で起用すると伝えられ、重圧が押し寄せた。三回に佐山瑞来のスクイズで先制し、2死一、二塁の好機で打席が回った。「打席に入ると不思議と無心になれた」。外角高めの直球を振り抜くと打球は右翼手の頭を越えた。三塁に頭から滑り込むと、雄たけびを上げて喜んだ。

 昨秋の大会でベンチ入りしたが、目立った活躍ができなかった。冬に大型トラックのタイヤを繰り返し担いだり、垂直に垂れ下がった綱に登ったりして上半身の筋力強化に取り組んだ。スイングが力強くなり、打球の速度が上がった。2回戦のいわき湯本戦でも三塁打を放つなど成果を残し、4番の座をつかんだ。

 決勝で強力打線が売りの光南と対戦する。「決勝でも積極的な打撃を見せたい。優勝して東北大会に進む」と勝利を誓った。

 

■センバツ今春出場 学法石川投打完敗

 今春のセンバツに出場した学法石川は投打がかみ合わず、聖光学院に七回コールド負けを喫した。佐々木順一朗監督は「手も足も出なかった」と完敗に肩を落とした。

 打線は相手の先発・高野結羽に2安打1得点に抑えられた。芯で捉えた当たりは8番小笠原涼太の中前打1本。球威のある直球に力負けした。

 投げては先発大栄利哉が制球に苦しみ、6回を7安打6失点。勝負どころで高めに浮いた変化球を痛打された。自身の3暴投もあり、傷口を広げた。「試合はつくれなかったが、ピンチの場面で投げた直球は通用したと思う」と前を向いた。

 東北大会出場は逃したが、3位決定戦が控える。主将の小宅善叶は「夏を見据えた良い試合にできるようチーム一丸となって戦っていきたい」と気持ちを切り替えた。