中上貴晶、集団での戦闘力に苦言「まだ加速に苦しんでいる」/MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGP スプリント

AI要約

中上貴晶はエミリア・ロマーニャGPで予選を20番手、スプリントを19位で終える。

予選では自己ベストを更新するものの、スプリントでは最後尾まで順位を落とすものの、最終的に19位でフィニッシュ。

ホンダ勢として課題を抱えつつも、ポイント獲得を目指して決勝レースに向けて準備を進める。

中上貴晶、集団での戦闘力に苦言「まだ加速に苦しんでいる」/MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGP スプリント

 9月21日、2024年MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGP MotoGPクラス 2日目のセッションがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は予選を20番手で終え、スプリントは19位でフィニッシュした。

 前回のサンマリノGPと2戦連続で同地開催となる今回のエミリア・ロマーニャGP、中上はミサノ公式テストで得た好感触を発揮することができず、初日はやや苦戦を強いられていた。そんな中上は「もう一度新しいアイテムを試す」とコメントし、2日目の各セッションへと臨んだ。

 朝のフリー走行2回目を21番手で終えた中上は、予選Q1にフロントとミディアムともにソフトタイヤで挑み、まずは1分32秒226をマーク。この時点では初日のプラクティスでの自己ベストを更新できていなかったが、終盤のラストアタックでは1分32秒061まで縮めることに成功した。

 このタイムは前戦サンマリノGPの予選Q1でマークした1分32秒071を上回るタイムだった。しかし、そのままグリッドが確定となり、午後のスプリントは20番手からのスタートとなった。

 迎えたスプリントは、ドライコンディションでスタート。中上はスタートで出遅れ、20番手から最後尾まで順位を落としてオープニングラップを終える。終盤まで順位を上げることはできなかったが、1分32秒台の安定したペースで周回を重ね、後方ながらも集団にとどまり続けた。

 すると、残り3周で同じホンダ勢のジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)にロングラップペナルティが科せられたことにより、中上は19番手に浮上する。そして、最終ラップには先行するアウグスト・フェルナンデス(レッドブルGASGASテック3)をようやく捉えることに成功し、19位でチェッカーを受けた。

 スプリントはオーバーテイクを見せたものの、依然として厳しい状況は続いている。日曜日の決勝レースも後方からのスタートとなるが、スプリントでのデータを活かし、6戦連続でのポイント獲得に向けて準備を進めていく。

■LCRホンダ・イデミツ

中上貴晶(予選:20番手、スプリント:19位)

「昨日から、プッシュするためのフィーリングを見つけるのに苦労していました。それに、ホンダにとってレースのスタートは常に課題であり、スプリントではグループにとどまって、ライバルたちを観察しようと努めました」

「改善できそうな部分や、彼らよりうまくやれそうな部分があることを確認しましたが、いずれにしても、私たちはまだ加速に苦しんでいます。日曜日の決勝レースに向けて前向きに取り組んでいきたいと思います」

[オートスポーツweb 2024年09月22日]