日本、フィジーに力負け 「超速ラグビー」鳴り潜める

AI要約

日本はパシフィック・ネーションズカップ(PNC)決勝でフィジーに敗れ、準優勝となった。

日本代表は前半はフィジーに食い下がったが、後半に力の差を見せつけられた。

ジョーンズHCは次のニュージーランド戦で勝利を目指しているが、道は険しいとコメントした。

日本、フィジーに力負け 「超速ラグビー」鳴り潜める

ラグビーのパシフィック・ネーションズカップ(PNC)決勝は21日、大阪・花園ラグビー場で行われ、世界ランキング13位の日本は同10位のフィジーに17―41で敗れ、準優勝となった。

後半30分、大勢を決する4つ目のトライをフィジーが奪うと、蒸し暑さの中で試合を見守ってきた1万4千人超の観客は、少しずつスタンドを離れ始めた。昨年のワールドカップ(W杯)8強の難敵に前半は同点で食い下がった日本だが、後半は力の差を見せつけられた。ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「ハードワークを長く続けられるレベルに達していない。セットプレーもボール争奪戦も空中戦も勝てなかった」と嘆いた。

前半は防御での奮闘が光り、20分にはCTBライリー(埼玉)が個人技で打開してトライを奪って流れを引き寄せた。ただ相手のバーン監督が「日本は最初の20~25分は大変強力な相手」と評したように、徐々に運動量は落ち、看板の「超速ラグビー」は鳴りを潜めた。相手のプレッシャーにミスが続き、消極的なプレーを選択する場面も増え、WTB長田(埼玉)は「守り、逃げの判断になっていたのかな」と渋い表情。カナダ、米国、サモアには大量得点してきたチームのもろさが、強豪相手の試合で露見した。

次戦は10月のニュージーランド戦。ジョーンズHCは「(日本代表史上)初めてニュージーランドに勝つチームになりたい」と力を込めたが、道は険しい。(奥村信哉)