元日本代表・坂田正彰氏、「フィジーはワンランク、ツーランク上」優位に立ち、最後は個人技にやられた印象

AI要約

フィジー代表が日本代表に41-17で勝利し、日本は9年ぶりに指揮を執るエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチの下で初タイトルを逃す結果となった。

フィジーは若手メンバーで構成されたチームであり、日本とは実力的に一段上だった。後半に日本を圧倒し、フィジカルと個人技で勝利を収めた。

日本は若手を起用し経験を積む段階であり、今回の敗戦はプラスになると捉え、今後のテストマッチに生かすべきものとした。

元日本代表・坂田正彰氏、「フィジーはワンランク、ツーランク上」優位に立ち、最後は個人技にやられた印象

◆ラグビー▽パシフィックネーションズカップ(PNC)2024決勝 フィジー代表41―17日本代表(21日、東大阪市花園ラグビー場)

 決勝が行われ、世界ランク13位の日本は、同10位で昨年のW杯8強のフィジーに17―41で敗戦。9年ぶりに指揮を執るエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)体制初タイトル獲得はならなかった。格上相手に後半4トライを許し、日本は2トライ。

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 フィジーも日本同様に若いメンバーで構成されたチームだったが、今大会で日本が戦ったカナダ、米国、サモアとでは実力的にワンランク、ツーランク上だった。前半はSH藤原とSO立川が素早い攻撃を組み立てチームとして機能していた。前半を終わって10―10の得点が証明するように互角の戦いだった。

 ただ、フィジーは後半になりギアを上げてきた。前半40分で日本の力をインプットすると、フィジカル(肉弾戦)で優位に立ち、最後は個人技にやられた印象を受けた。世界のトップ10に勝つには、前半のような戦いを80分間続けられるかにかかっている。今は若いメンバーを多く起用し経験を積ませている段階。負けはしたが、チームとしてこの経験ができたことはプラスになるはずだ。今後のテストマッチへ肥やしになった一戦と信じたい。(99、03年W杯日本代表フッカー・坂田 正彰)