ラグビー日本代表が格上フィジー代表に挑む。「今を大切にしないと、その先はない」(立川理道キャプテン)

AI要約

日本代表はアサヒスーパードライ・パシフィックネーションズカップ2024決勝戦に進出し、エディー・ジョーンズHCの強力な攻撃を証明したい意向を表明。

フィジー代表は強力な攻撃と守備でワールドカップで成功を収めており、日本代表に脅威を与える存在。

準決勝では日本代表がサモア代表を破り、SO立川理道やFW陣の活躍で攻守において優位に立ち、決勝に臨む。

ラグビー日本代表が格上フィジー代表に挑む。「今を大切にしないと、その先はない」(立川理道キャプテン)

「日本代表の攻撃のほうが優れていることを証明したい」。エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ(HC)はメンバー発表記者会見できっぱりと言った。アサヒスーパードライ・パシフィックネーションズカップ2024決勝戦は、9月21日(土)、東大阪市花園ラグビー場で行われる。

準決勝でサモア代表を下し、決勝に進出した日本代表にとってはホームで開催される同大会はなんとしても優勝したい試合だ。しかし、フィジー代表は2023年のラグビーワールドカップ(RWC)で決勝トーナメントに進出し、現在の世界ランキングも10位と確固たる地位を築いている。今大会の準決勝ではアメリカ代表のスクラムを強力な押しで粉砕して流れを作り、SHフランク・ロマニ、SOカレブ・マンツのHB団が攻守にチームをけん引して、22-3で勝利した。ハンドリングエラーが多く、スコアは伸びなかったが、後半はオフロードパスが連続でつながるシーンもあり、そのアクロバティックなパスつなぎは日本代表にとっても脅威になることを感じさせた。

対する日本代表は、準決勝でサモア代表をスピーディーな攻撃で翻弄し、49-27で勝った。SO立川理道、FB李承信という2人のプレーメイカーがパス、キック、ランを織り交ぜて攻撃を組み立て、CTBディラン・ライリー、WTBマロ・ツイタマ、長田智希らを走らせた。SH藤原忍も攻守にアグレッシブにプレー。ジョーンズHCは「彼はアタックが得意なプレーヤーだが、ディフェンスが非常に良かった」と称賛した。FW陣もテストマッチデビューとなったLOエピネリ・ウルイヴァイティがボールキャリー、ラインアウトに活躍し、LOワーナー・ディアンズが貫禄すら感じさせるプレーでFWの軸になった。

決勝戦のメンバーは、先発15名は準決勝と変わらず。PR三浦昌悟、HO原田衛、PR竹内柊平がFW第一列でフィジーの強力スクラムと対峙する。ここで互角に戦えるかどうかは勝利のカギになる。FW第三列は、準決勝で好サポートからトライをあげたFL下川甲嗣のほか、FLファカタヴァ アマト、NO8ファウルア・マキシと攻撃力ある3人が名を連ねる。