【パシフィックネーションズカップ】3位決定戦は最後までもつれる接戦に。サモアがアメリカを破る。

AI要約

アメリカとサモアの対戦で、接戦の末にサモアが優勝を果たす。

アメリカが先制するも、サモアが逆転し、最終的に18-13で試合を制した。

サモアは攻勢をかけつつも、最後まで粘り強いアメリカディフェンスに苦しめられた。

【パシフィックネーションズカップ】3位決定戦は最後までもつれる接戦に。サモアがアメリカを破る。

■パシフィックネーションズカップ・9月21日@花園ラグビー場(大阪)

▽3位決定戦

【サモア 18-13 アメリカ】

  準決勝でそれぞれ日本、フィジーに敗れたサモアとアメリカが対戦した3位決定戦。

 決勝を前に花園ラグビー場でおこなわれ、サモアがアメリカを18-13で破った。

 先制パンチを繰り出したのはアメリカだ。

 素早い出足で相手のパスミスを誘いペナルティを奪うと、アタックでさらに前進。ゴール前でアドバンテージを得る。

 前半5分、SOルーク・カーティーが3点に変えた(PG)。

 その2分後には相手のハイパントをFBトビー・フリッカーが好補。そのままの勢いで約40メートルを走り抜けた。

 サモアの反撃は15分からだ。

 10フェイズに及ぶ連続攻撃で敵陣22㍍内まで侵入、一度はチョークタックルに阻まれるも、すぐさまPKを得て3点を返す。

 31分にもこの日優位に立ったスクラムでペナルティを奪い、SOロドニー・アイオナが40メートル越えのPGを沈めた。

 6-10まで点差を詰めて前半を迎えたサモアは後半も勢いに乗り、LOマイケル・カリーのジャッカルを起点に、NO8イアコポ・ペテロが相手のタックルを振り切ってゴールラインを割った。ゴールも決まって、13-10と逆転する(2分)。

 しかし、13分にPGで同点とされてからは膠着状態が続く。

 互いに敵陣深くまで攻め入りチャンスを作るも、粘り強いディフェンスを前にスコアできない。

 サモアは15分頃に一度はインゴールを越えるも、その前のシーンでのノックオンがTMOで明らかとなりノートライに。

 29分に自陣から狙った50メートル越えのPGはわずかに左に逸れた。

 なおも攻勢に出るサモアは、31分にゴール前ラインアウトの機会を得る。

 モールコラプシングによるシンビンで数的優位となり、ラインアウトモールを押し込んだが、TMOでグラウンディングが確認できずまたも無得点に。

 その直後にはスクラムでも反則を取られ、悪いムードが流れるかに思われたが、カウンターアタックからすぐさま途中出場のFLジョナ・マウがラインブレイク。再び22メートル内でのアタックを展開し、最後は控えWTBメラニ・ナナイが左コーナーに飛び込んだ(37分)。

 これが決勝点となり、18-13でサモアが接戦を制した。