【陸上】渕上翔太が400mH・U20日本新も悔しさ ライバルに塗り替えられ「これでもやられるんだ」/日本IC

AI要約

渕上翔太が男子400mハードルでU20日本新記録を樹立したが、直後に下田隼人が記録を更新。渕上は悔しさと前向きさを持ちながら決勝に向け準備する姿を見せた。

渕上は48秒78の記録をマークし、自己ベストを更新。直後の3組で下田が48秒59のタイムを記録し渕上を上回った。

決勝に向けて渕上は下田との競争を楽しみながらリベンジを果たし、さらなる高みを目指す決意を示した。

【陸上】渕上翔太が400mH・U20日本新も悔しさ ライバルに塗り替えられ「これでもやられるんだ」/日本IC

◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)3日目

日本インカレの3日目が行われ、男子400mハードルの準決勝2組で渕上翔太(早大)が48秒78のU20日本新記録をマークした。従来の記録は1996年に為末大(広島皆実高3広島)が樹立した49秒09。しかし、直後の3組で下田隼人(東洋大)が48秒59に塗り替えた。

レースを終えて、タイマーに表示された記録を見た渕上は「間違えているのかなと、正直思いました」と笑顔で振り返った。

「準決勝の通過と自己ベストの更新は必須と考えていましたが、48秒78というタイムがついてくるとは想像していませんでした」。バックストレートで追い風に乗り、200m付近でトップを争う位置にいた。「走れているという実感がありました」と快調に飛ばし、持ち味の後半にうまくつなげた。

「素直にまだ実感がない」状態で、直後の3組で好記録が連発。3着に入った下田に、記録を塗り替えられた。昨年のインターハイは下田が優勝し、渕上は2位。大学の舞台でも先を越され、「これでもやられるんだ、と思いました」と苦笑する。

悔しさもある一方で、下田については「ありがたい存在です。このレベルで競れるのはとてもうれしいです」と前向きに捉えている。

記録ではライバルに上回られたものの、勝負は22日の決勝だ。「とても高いレベルでワクワクしています。準決勝では悔しい思いをしたので、決勝で(下田に)勝てるようにしたいです」。リベンジを果たした先に、さらなる高みが待っている。