「すぐ現役に戻れるかも?」 有村智恵の産後初ラウンドは“inマカオ”

AI要約

ヤマハが新しいインプレス メンズモデルを発売し、有村智恵が産後初のラウンドを行った。

初めは飛距離の調整に戸惑いつつも、最終的にはしっかりと回ることができた。

有村は現場復帰を目指し、縁のある大会での出場を希望している。

「すぐ現役に戻れるかも?」 有村智恵の産後初ラウンドは“inマカオ”

ヤマハ(本社・静岡県浜松市)が20日に発売した新シリーズ、インプレス メンズモデルの試打・発売イベントを横浜みなとみらいの複合施設「横浜シンフォセンター」で開催した。トークショーブロックには、同社契約プロで、4月に双子を出産した有村智恵が登場。産後の様子や来季以降の見通しについて語った。

産後初ラウンドの舞台はまさかの場所だった。中国大陸の南端、香港の対岸に位置するマカオである。

「大至急クラブを用意してほしい」。産後5カ月、およそ1年ぶりのラウンドを前に、ヤマハのクラブ担当に連絡したのは出発の5日前(土日を挟むので営業日で3日前)のこと。休養前に使っていたギアは重過ぎたため、代わりが必要だった。「1年間クラブを握らないというのを初めて経験した。事前に練習をしたら全然回らないし、上がらない。妊娠出産で身体がすごく変わっていた」と変化は想像以上だった。

しかし、ゴルフ場に着いたら着いたで、今度は別の想定外に面食らうことになる。「飛びすぎだ…」。バッグに入ったのは、飛び系「インプレス」の新シリーズ。“デモ”と入った発売前の試打クラブで回った。実測の距離は分からないが、なんだか休養前と同じくらい飛んでいるように見える。「あれ、私、すぐ現役に戻れるかも…?」と甘い期待が膨らんだ。

それが実は、かえって番手選びが難しくなるほど飛距離が出ていた。開始2ホールを連続ボギーとし、前半だけで「40」をたたいた。「さすがにプロゴルファーが『90』を打つわけには…」。後半は“+2番手”でマネジメントを考えて「36」。初めこそ戸惑ったものの、産後初のラウンドをしっかり「76」で回るのだからさすがだ。

出産から半年が経ったいま、ツアー通算14勝の有村は現場復帰のタイミングを見計らっている。「フル参戦は厳しいけど、単発で出られる試合に出ることを目標にいま頑張っている。『ヤマハレディースオープン』や熊本の『バンテリンレディスオープン』など、縁やゆかりのある大会で推薦もらえたら良いな…とは思っています(笑)」。早ければ、次の桜が咲くころにはプレー姿が見られるかもしれない。

盛り上がったトークショーだが、延長なく時間きっかりに終了。「子どもをお風呂に入れなきゃならないんで」。ママってほんとうに忙しい。(横浜市西区/合田拓斗)