中日・立浪和義監督は「チームを戦う集団にした」 辞任表明に、高木豊氏が私見「来年あたりから花が咲くかなと」

AI要約

立浪和義監督が今シーズン限りでの辞任を表明した理由について、野球解説者の高木豊氏がコメント。リーグ最下位に転落し、3年契約の最終年であったことが辞任の背景にあると述べた。

チームは春先に首位に立つなど好スタートを切ったものの、終盤に失速。高木氏は立浪監督の下での成長を評価しつつ、来シーズンの中日に期待を寄せている。

立浪監督は10月6日のDeNA戦まで指揮を執ることが報じられている。

中日・立浪和義監督は「チームを戦う集団にした」 辞任表明に、高木豊氏が私見「来年あたりから花が咲くかなと」

  プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(65)が2024年9月18日にユーチューブを更新し、今シーズン限りでの辞任を表明した中日・立浪和義監督(55)について私見を述べた。

■「今季にかける思いはすごくあったと思う」

  中日は18日にバンテリンドームで阪神と対戦。3-8で敗れ、リーグ最下位に転落した。これでクライマックスシリーズ(CS)進出が厳しくなり、4年連続Bクラスの可能性が高くなった。

  現役時代、中日一筋でプレーした立浪監督。22年シーズンから監督としてチームを率いた。1年目、2年目と連続リーグ最下位に沈み、今シーズンが3年契約の最終年だった。

  スポーツ紙の報道によると、立浪監督は18日の阪神戦後、報道陣の取材に対して「けじめをつけます」と、今シーズン限りでの辞任を表明したという。

  立浪監督と親交のある高木氏は、「今季にかける思いはすごくあったと思う。最下位云々というよりも、今年結果を出せなかったという思いが、そういう決断をさせたと思う」と、辞任表明にいたるまでの立浪監督の心境に言及した。

  得点力不足の課題克服のため、昨オフに巨人・中田翔内野手(35)を獲得。主砲を迎え新たなスタートを切ったチームは4月に一時リーグ首位に立つなど、幸先良いスタートを切った。

  ところがシーズン中盤から終盤にかけて失速し、18日時点で54勝72敗8分け、勝率.429でリーグ最下位に沈んでいる。

  高木氏は「名選手は名監督にならないとか、そういう記事も目にしたが、確実に強くした」とし、次のように私見を述べた。

  「今年は春先に首位に立ったり、ここのところ強さが出てきている。打てなかったチームが、打てるようになってきている。それを考えると、悔しいだろうなと。でも、責任は我にありということで、辞めるという決断をしたのだろうけども、あと2年くらいやらせてあげれば、気持ちが持つのならば、やらせてあげたかった」

  そして、3年間でチームを成長させた立浪監督の功績を称え、来シーズン以降の中日に期待を寄せた。

  高木氏は「チームは本当に強くなっている。戦う集団になっている」とした。続けて、「来年から(監督を)やる人はラッキーかもしれない。片岡(篤史)ヘッドコーチ(元2軍監督)もファームで一生懸命育てて、立浪監督が1軍で育てた。そういう形のチーム。上(1軍)も力を持っていたけども、ファームは優勝争いをするくらいに頑張っている。来年あたりから花が咲くかなと思ったときに譲る」と語った。

  スポーツ紙の報道によると、立浪監督は最終戦となる10月6日のDeNA戦までチームの指揮を執るという。