【ROMAN】道着着用MMAが本格始動!五輪柔道からの転向も大歓迎「うちを踏み台にして」

AI要約

2024年10月14日(月・祝)東京都内にて『ROMAN ONE(ローマン ワン)』を開催するROMANが10日会見を行い、道着着用MMAの対戦カードが発表された。

渡辺CEOが道着MMAのルールを思いついたきっかけや柔道家や柔術家が活躍できる可能性について語っている。

将来的に競技から転向してくる選手やプロのレベルを上げすぎないように気を付ける取り組みについて述べられている。

【ROMAN】道着着用MMAが本格始動!五輪柔道からの転向も大歓迎「うちを踏み台にして」

 2024年10月14日(月・祝)東京都内にて『ROMAN ONE(ローマン ワン)』を開催するROMANが10日会見を行い、道着着用MMAの対戦カード発表が行われた。これは文字通り道着(ジャケット)を着用して行う総合格闘技ルールで行われ、あるようで無かった道衣MMAだ。柔道家や柔術家もこのMMAなら大いに活躍できそうだ。

 このルールを思いついたきっかけを渡辺CEOに聞くと「今のMMAの基礎を作ったグレイシーファミリーが道着を着用していたのもあり、いつか誰か(道着MMA)を誰かやってくれないかなと思っていました。世界を席巻している柔道や柔術とMMAを合わせたものを見たかった。そしてこの大会をやるという話になったときに、誰かこのルールをやっていないか検索した時に出てこなかったのでやろうと思いました」と語る。

 そこで渡辺CEOに柔道五輪金でPRIDEでも活躍した吉田秀彦と元UFCヘビー級王者のフランシス・ガヌーがこのルールで戦った場合どちらが勝つのか聞いたところ「柔道家の方が有利かもしれませんね」という。続けて「PRIDEを盛り上げた瀧本誠選手(シドニー五輪男子81kg級金メダリスト)とか中村和裕選手(全日本実業柔道個人選手権大会優勝)とか。他にもいっぱいいらっしゃいましたけどそういう方がより輝けるかと思います」と語った。

 五輪が終わって柔道からMMAに転向するかどうかを検討する選手もいるが「うち(ROMAN)を全然踏み台にしてもらっていいと思ってて。例えばMMAに行きたいんだけどいきなり打撃もして道着も脱いでって言ったらきついじゃないですか。ちょっとここで打撃の雰囲気も味わってもらって、ただ道着は着てくるみたいな。そういうワンクッション置くっていうので使ってもらってもいいですよね」と競技転向してくる選手への気持ちを明かした。

 また渡辺CEO曰くプロのレベルを上げすぎないように気を付けているという。渡辺CEOは「最初に色々な選手に声をかけるとMMAはプロレベルじゃないんでと断られる方が多いんですが、僕とか始めた頃っていうのはまだ今のプロほどレベルももちろん高くなかったので。そういうレベルの人から出てほしい」と思いを語った。

 現在注目度の高い総合格闘技ではあるが、別の競技から転向してくる選手が増えればさらに人気が高まるであろう。7月21日に沖縄でプレ大会『ROMAN ZERO』道着着用MMAが1試合組まれたが、打撃、投げ、組み技の攻防も反則によりノーコンテストとなった。今後どのように発展するのか期待したい。