【バドミントン】18歳田口真彩とペア「教えるというより一緒に強くなりたい」渡辺勇大の使命感

AI要約

渡辺勇大は日本のダブルス発展への覚悟を新ペアの田口真彩と共に口にした。田口との連携に満足し、成長を感じている。

渡辺は田口の才能を認め、指導と共に成長をサポートしている。未来に向けた希望と使命感を持っている。

バドミントン界の未来に目を向けながら、渡辺は自身の経験と技術を次世代選手に伝えることで成長を図っている。

【バドミントン】18歳田口真彩とペア「教えるというより一緒に強くなりたい」渡辺勇大の使命感

<バドミントン:全日本社会人選手権>◇第3日◇9日◇鳥取県民体育館◇混合ダブルス4回戦

 渡辺勇大(27=BIPROGY)が日本のダブルス発展への覚悟を口にした。8月下旬のジャパン・オープンをもって五十嵐有紗(旧姓東野)とのペアを解消し、今大会は23年世界ジュニア選手権女子ダブルス王者の田口真彩(18=ACT SAIKYO)との新ペアで臨んでいる。7日の初陣から3試合連続でストレート勝利。「たくさん話をしながらプレーできた。日に日に田口が成長している」と深くうなずいた。

 9歳差コンビは、新ペアを模索中の渡辺から声をかけたことで結成へと至った。かねて田口のプレーを動画などで見て「球への嗅覚や素質はもともと備え持っている。素晴らしい選手」と目に留まったという。同時に「成長できるところがたくさんある」と課題も感じていた。

 今大会前には田口が拠点とする山口へ赴き、4日間みっちりと練習。7日の開幕後も試合の前後には身ぶり手ぶりでアドバイスを授けた。「僕が打った球に対して、次はどう打ってくるのかをしっかり予測してほしい(とアドバイスをした)。最初は全然でしたけど、今は僕が何を打つのかを考えながら、田口が動いているところもある」と変化を実感する。

 惜しみなくノウハウを伝えるのは、自分の役割を自覚しているからこそ。混合ダブルスの歴史を塗り替えてきた中、次世代のホープとコートに立つことに使命を感じている。一方通行ではなく、足並みをそろえながらだ。

 「僕が選手でやっていられるうちは一緒にコートに入ったり、相手になったりしながら伝えられることがたくさんある。自分が残せるものは全て残してやり切りたい気持ちでいる。教えるというよりは一緒に強くなりたい。まだ僕もハングリーでいたいし、世界のトップを目指してやっていきたいと思っている」

 バドミントン界の未来に目を向ける日々を、自分自身の肥やしにしていく。【藤塚大輔】