加藤貴、責任感にじむ好投 自己最多の9勝目―プロ野球・日本ハム

AI要約

加藤貴はシーズン終盤に好投を見せ、責任感を示した。

32歳の加藤貴は先発陣のリーダーとして自己最多の9勝目を挙げた。

日本ハムは加藤貴の好投で首位との差を縮め、クライマックスシリーズ進出に向けて有利な立場にある。

加藤貴、責任感にじむ好投 自己最多の9勝目―プロ野球・日本ハム

 シーズン終盤に見せた好投に、責任感がにじんだ。

 日本ハムの加藤貴はマウンドで「自分が連打を食らって失点をしたらチームが沈む。危機感を持っていた」。気合を入れて臨んだ試合で、7回1失点で自己最多の9勝目。先発陣の年長者として結果で示した。

 序盤は慎重になり過ぎて球数を要したが、三回からはストライクゾーンを攻めて大胆に。六回は1死から連打で一、二塁のピンチを背負ったが、変化球でこの日二つ目の併殺打に仕留めて無失点でしのいだ。

 昨年オフにフリーエージェント権を行使せず、大型契約を結んで残留した32歳。今季は「ふがいない成績だったら誰も認めてくれない」との思いで腕を振り、覚悟を持って戦ってきた。この試合で規定投球回も4年連続でクリア。先発として申し分のない安定感を示している。

 好調のチームは、首位ソフトバンクとのゲーム差を7に縮めた。6年ぶりのクライマックスシリーズ進出に向けても優位な立場にいる。加藤貴は「先発が試合をつくって粘り強くやれば、勝ちにつながる」と力強く話した。