フェンシング日本代表がパリ五輪決勝で起こした「絶対にありえない結果」とは?《ガチの西武ファン》である金メダリストが語る「ライオンズにいま最も必要なこと」

AI要約

フェンシング日本代表がパリ五輪で過去最高の5個のメダルを獲得し、松山恭助選手が史上初の金メダルを獲得した。

松山選手はライオンズファンであり、苦しい戦いを続ける西武ライオンズに対して同情的な気持ちを明かした。

松山選手はチームリーダーとして経験から西武ライオンズに対してポジティブなアドバイスを送っている。

フェンシング日本代表がパリ五輪決勝で起こした「絶対にありえない結果」とは?《ガチの西武ファン》である金メダリストが語る「ライオンズにいま最も必要なこと」

パリ五輪で過去最高となるメダル5個(金2、銀1、銅2)を獲得し、快進撃を続けたフェンシング日本代表。男子フルーレ主将を務める松山恭助選手(27歳)は、フルーレ種目(個人・団体)で史上初の金メダルを日本にもたらし、新たな歴史を切り開いた。

そんな松山選手は優勝直後に「ライオンズファンの方からのメッセージ嬉しいです」と、SNSに投稿するほどの熱狂的な獅子党。西武愛あふれる数々の書き込みが、野球ファンの注目を大いに集めた。

前編記事『「ファン感謝デーにも行きました」「遠征中も試合をチェック」...パリ五輪フェンシング団体金・松山恭助選手が《ガチの西武ファン》である「意外な理由」』に続き、金メダリストにライオンズ愛を存分に語ってもらった。

――そんなライオンズですが今季は100敗が見えてくるような、苦しい戦いが続いています。「ガチファン」としてどういうお気持ちでしょうか?

いや辛いですよ、そりゃもう(笑) 今年はずっと海外にいたこともあって、野球だけでなく日本のニュースを全然追えてなかったんです。やっと最近落ち着いたので、ちゃんと試合を観ようと思っているんですけど、今はかなりきつい状態ですね……。とにかく頑張ってほしい。そこは皆さんと同じ気持ちです。

ただ、同じ勝負事に携わるアスリートとして感じるのは、ちょっと負け方がよくないのかなって……(笑) 負けるのは仕方ないし、最下位になること自体は別に悪いことじゃないけど、一方的にやられ続ける状況なのが苦しいですよね。しっかり相手と正面からぶつかって、その結果勝ち負けがつく形になればいいなと思うんです。

――松山選手はフェンシング男子フルーレ日本代表の主将として19歳からチームを引っ張っている立場でいらっしゃいますよね。個人戦ももちろんありますが、同じ団体競技ということで、何か感じられることはありますか?

僕は野球の技術的なことは全くわからないんで何ともいえないんですけど、別に他球団と比較して西武だけ大きくレベルが劣っているわけではないと思うんですよ。でも、みんな殻に閉じこもっちゃうというか、縮こまっちゃって実力を発揮しきれてないように感じる。だから、まずはチームで良い雰囲気を作っていくことが大切なのかなと。

僕たちが2021年の東京五輪で4位になったあと、その時にフランス代表として優勝したエルワン・ルペシューコーチ――ライオンズでいうと栗山選手のような存在で、「フランスの魂」と呼ばれた選手が、代表コーチとして日本に来てくれました。

彼は何か特別な練習や取り組みを行うわけじゃなく、とにかく僕たちが自信を失わないように、ネガティブなことは一切言わず、どんな状況でもポジティブな言葉をかけてくれる。もちろん最終的には技術面の成長も望んでいるでしょうが、それでも「僕たちが持っているものを全部引き出せれば勝てる」という雰囲気を、この3年間で作り上げてくれました。