国体改め“国スポ”初開催…「面白かった」会期前競技に2000人沸く 佐賀

AI要約

48年ぶりの県内開催となったSAGA2024国民スポーツ大会(国スポ)の初日は成功裏にスタートし、観客や選手らが熱い戦いを繰り広げた。

オープニングセレモニーや選手宣誓の後に開始した体操競技では、全国からの代表選手たちが緊張感漂う演技を披露し、観客を魅了した。

佐賀市内の児童や一般市民らも大会を楽しむ姿が見られ、会場周辺には大会仕様のモニュメントが設置され、盛り上がりを見せていた。

国体改め“国スポ”初開催…「面白かった」会期前競技に2000人沸く 佐賀

 「SAGA2024国民スポーツ大会(国スポ)」の会期前競技が始まった5日、会場となったSAGAアリーナ(佐賀市)には県内外から観客約2千人が訪れ、48年ぶりの県内開催に沸いた。初日は体操競技の少年男子・女子の団体総合があり、全国から集まった代表選手たちが日ごろの練習の成果を発揮した。

 昨年度までの「国民体育大会(国体)」から名称が変わって初めての大会。オープニングセレモニーでは、体操の県代表選手2人が「新しく生まれ変わる節目の年に大会に臨めることを誇りに思う」と宣誓。山口祥義知事は「きょうは国スポの最初の日。皆さんは歴史の目撃者となった。大会が意義あることを心から祈念する」とあいさつした。

 セレモニー後、選手宣誓した小畠廉生さんは「(宣誓は)風呂に入りながら練習した。全ての県、スポーツを代表してやった」、野口祐美賀さんは「次の競技にも楽しく勢いがつくように頑張りたい」と語った。

 この日の競技には13道府県の代表選手計約120人が参加した。福岡県代表の高校3年、勝本みひろさんは「SAGAアリーナは天井が高くて緊張し、細かいミスを出してしまった」と、大きな大会ならではの重圧の大きさを強調。熊本県代表の高校3年、相馬裕太さんは「もっとうまくできる部分がある。このメンバーでできる最後なので(今後の演技も)しっかりやりたい」と気を引き締めた。

 佐賀市内の小学校と県立盲学校の計6校の児童ら約千人も観客席を訪れ、時折歓声を上げながら選手の演技を見守った。同市の諸富南小6年、本島瑶大(ようた)さんは「(床の競技で)選手がくるくる回っていてかっこいい。間近で見られて楽しいです」と声をはずませていた。

 会場周辺には「SAGA2024」のモニュメントが設置され、通行人の目を引いていた。この日初めて体操競技を観戦したという同市の宮原由里さん(42)は「(体操に)興味はなかったけど、観戦したら面白かった。時間があれば他の競技もみてみたい」と笑顔を見せた。

 (才木希、田中早紀)