鎌田大地が加入のパレス、会長が語る野心「CLで戦いたい」…一方で「トップクラブに選手を売りたい」とも

AI要約

クリスタル・パレスのスティーブ・パリッシュ会長が、今夏の移籍市場とクラブの野心について語っている。

昨シーズンはオリヴァー・グラスナー監督の下で10位に躍進したパレスは、一部主力選手を放出しながらも、鎌田大地やエディ・エンケティアなど新戦力を獲得した。

パリッシュ会長はビッグクラブの関心が報じられたエベレチ・エゼとマーク・グエイを売却しなかった理由を明かし、チャンピオンズリーグ出場を目指すクラブの将来への期待を示している。

鎌田大地が加入のパレス、会長が語る野心「CLで戦いたい」…一方で「トップクラブに選手を売りたい」とも

クリスタル・パレスのスティーブ・パリッシュ会長は、今夏の移籍市場を振り返りつつ、クラブの野心について語っている。

昨季前半は苦しんだものの、2月に就任したオリヴァー・グラスナー監督の下で躍進し、最終的に10位で終えていたパレス。今夏の移籍市場では、マイケル・オリーセ(バイエルン)やヨアキム・アンデルセン(フラム)ら一部の主力を放出した一方で、日本代表MF鎌田大地(フリー)やエディ・エンケティア(アーセナル)など、実力者を多数獲得している。

そしてパリッシュ会長は『スカイスポーツ』のインタビューで、今夏の移籍市場を回想。ビッグクラブの関心が伝えられていたエベレチ・エゼとマーク・グエイ、2人のイングランド代表選手を売却しなかった理由を明かした。

「マイケル(オリーセ)とエブス(エゼ)を同時に失うことを非常に懸念していた。だが、エブスには思ったほどの関心が届かなかった。心から驚いたよ。彼はシンプルに素晴らしい選手であり、素晴らしい人間だからね」

「今回の移籍市場は、我々が考えていたような形ではいかなかった。当初はマークが移籍し、ヨアキムが残留する可能性が高いと考えていた人が多かったはずだ。我々はアンデルセンに対するオファーを受け入れたが、それによって1つの移籍市場で2人のレギュラーCBを売却するのが非常に困難になったんだ。(求める)適正価格に達する可能性もあったとはいえ、シャディ・リアドもケガをしてしまった。その時点で検討することは不可能になったね」

一方でパリッシュ会長は、「マイケル・オリーセがバイエルンに移籍したことを誇りに思う」とし、現時点ではスター選手を長く引き留めることはできないと認識しているようだ。

「我々はトップクラブ、もしくはニューカッスルのような大きな野心を持ち、チャンピオンズリーグに出場するようなクラブに選手を売りたい。だからこそ、我々はすべてを管理しなければならない。行き詰まりを感じていれば、本当に素晴らしい若き才能は来ないからね」

その上でパレス会長は、クラブの野心について「我々はチャンピオンズリーグに出場したい。現実はそういかないけどね。だが、これは選手たちの野心でもある。それを尊重するし、我々自身がその道筋になるという事実も尊重するよ」と語っている。