ボロボロだった左膝…「限界でした」 元日本代表、葛藤経て決断「自分は必要ないのかなって」

AI要約

ヴィッセル神戸の主将である山口蛍が手術を受けたことが明らかになった。左膝外側半月板損傷と左大腿骨外顆軟骨損傷のため、全治は10~12週間とされている。

チームがJ1優勝争いをしている中での離脱となり、山口は自らのインスタグラムで負傷について語り、長年の戦いと葛藤の末に手術を決断したことを明かしている。

山口はチームメイトの活躍を見て手術を決意したが、まだプレーできると意気込みを語っており、パワーアップして復帰することを誓っている。

ボロボロだった左膝…「限界でした」 元日本代表、葛藤経て決断「自分は必要ないのかなって」

 ヴィッセル神戸は9月3日、元日本代表MF山口蛍が左膝外側半月板損傷、左大腿骨外顆軟骨損傷のため手術を実施したことを発表した。全治は手術日から10~12週間。チームがJ1優勝争いを演じるなかでの離脱となった経緯について、山口はインスタグラム上で「そろそろ限界でした」と明かしている。

 33歳の山口は主将として開幕からピッチに立ち続けてきたものの、7月20日の名古屋グランパス戦(第24節/ホーム)から4試合連続で欠場。8月25日のJ1第28節サガン鳥栖戦で戦列復帰も、翌日の練習で負傷した。怪我の診断結果は左膝外側半月板損傷、左大腿骨外顆軟骨損傷。手術を経て全治10~12週間の見込みとなり、今季中の復帰も危ぶまれる状況になった。

 チームは現在、首位サンフレッチェ広島と勝ち点3差の3位、リーグ連覇を狙える状況下で頼みのキャプテン離脱という大打撃に見舞われたなか、山口がインスタグラムを更新。負傷した左膝について「数年前に痛めてそこからは痛みとの戦いで、今回痛めるまで数回痛めては保存でを繰り返してきたけどそろそろ限界でした」とボロボロだったことを明かし、葛藤を経ての決断だったとしている。

 リーグ戦では優勝争いを演じ、今月からはAFCチャンピオンズリーグエリートも開幕。過密日程となるなかでの戦線離脱に「本当に申し訳なく思います」と無念の思いを覗かせつつ、自らを手術へ踏み切らせた“もう一つ”の思いも打ち明けている。

「もう一つ手術をする事を決断させたのは、陽介、鍬、彼らが自分が離脱してる間試合に出て活躍してる姿を見ると、もう自分は必要ないのかなって思った事。ただこれはナーバスになってるのとかではなくてヴィッセル神戸の未来を考えると彼らの力がこれからのヴィッセル神戸を支えるのは間違いないから!だから安心して手術に踏み切る事が出来ました!」

 ボランチで不動の地位を築いてきた山口の目には、その代役を務められる戦力の台頭がはっきりと映っている。とはいえ、その地位を簡単に譲るつもりはない。「まだまだピッチでプレー出来るし成長出来る!その為の決断です!」「しっかりパワーアップして帰ってきます」と力強く誓った。