神戸に完敗したアビスパ福岡 勝敗分けた差は? 「シャハブを一人にさせてしまった」松岡大起が感じた1失点目直前のシーン

AI要約

アビスパ福岡が〝天敵〟神戸に再び敗れ、直接対決で7試合連続無得点となった。

長谷部監督は「少しずつの差」が決定力や積極性の不足を指摘し、選手たちは自分たちのペースを保てなかったと反省している。

松岡選手は相手の経験と連係力の高さを挙げ、プレーの一幕での失点に指摘が集まっている。

神戸に完敗したアビスパ福岡 勝敗分けた差は? 「シャハブを一人にさせてしまった」松岡大起が感じた1失点目直前のシーン

 ◆明治安田J1第29節 福岡0―2神戸(1日、ベスト電器スタジアム)

 アビスパ福岡が2000年11月を最後に勝てていない〝天敵〟神戸にまたも敗れた。J1リーグでの直接対決では7試合連続無得点。長谷部茂利監督は試合後の会見で「少しずつの差が点数、結果に出てしまった」と語った。

 「少しずつの差」を長谷部監督は決定力やボールを操る技術に加え「運動量や気持ちを含めて前面に出してくれた時間もあったが、回数を多くしてできなかった。積極性をもうちょっと出せたら変わった展開になっていた」と表現。紺野和也も「前半の飲水タイムぐらいまでは自分たちのペースでうまくやれていたけど、その後からだんだん切り替えやセカンドボールで負けて押し込まれる回数が増えた。自分たちはまだ90分間を通してやりきれず、相手はやりきれている」と痛感していた。

 一方で、ボランチでフル出場した松岡大起は「相手は孤立した状況でもボールを失わない」と挙げた。「ファーストタッチをどこにどう置けば相手が嫌なのか、ボールが隠れるのか。経験のある選手が多いので一人一人の距離感もいい」と個人の能力と連係の両面で差を感じていた。

 浮き彫りになったのが、前半追加タイムにあった1失点目の直前のプレーだ。相手が放り込んできたボールに対して亀川諒史が対応。クリアではなく、前線にパスしてザヘディへ渡った。カウンターになりかけた場面だったが素早く2人に囲まれて奪われ、再びパスをつながれて失点した。(末継智章)

■(記事の続く)「もっと怖さと勢いを持って」神戸戦の収穫…【関連記事】から