【楽天】CS射程圏踏みとどまった!滝中瞭太が危機救う白星「勝つと負けるでは大違い」今江監督

AI要約

楽天滝中瞭太投手が粘りの投球でチームの危機を救い、オリックス戦で白星を挙げた。

滝中の好投によりチームはCS圏内まで2.5ゲーム差をつけた。

滝中は今後もファンの期待に応え、CS進出に向けて粘り強く戦い続ける。

<楽天5-2オリックス>◇2日◇楽天モバイルパーク

 私をCSに連れてって-。楽天滝中瞭太投手(29)がチームの危機を救う白星を挙げた。2年ぶりにオリックス戦に先発。通算対戦防御率1・80と好相性の相手に、粘投を見せた。6回7安打2失点にまとめて、4連戦で組まれた今カードの全敗を回避する今季3勝目(4敗)をつかんだ。チームも勝率を5割に戻し、CS圏内まで2・5ゲーム差とした。

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 滝中の粘りの投球でCS射程圏に踏みとどまった。初回1死一、三塁から4番森に犠飛を浴びて早々に先制を許した。2死一、三塁とさらにピンチを広げたが、6番頓宮を空振り三振に仕留めて切り抜けた。「(先発として)あまり褒められるものではない」としながらも「全体的に、操れた球も多かったと思います」と及第点の投球だった。

 2回、5回と3者凡退で終えた直後に援護をもらった。勝利の流れをつくった勝利投手に今江監督も「粘り強く投げてくれた。先発の役割をしっかり果たしてくれた」と評価した。

 大きな1勝だった。3位ロッテの背中を追いかける中、5位オリックスとの4連戦でここまで3連敗を喫し、2・5ゲーム差に迫られていた。今江監督も「今日、勝つと負けるとでは大違いな1戦だった」。その中で勝ち切った。滝中にとっては、ここ2シーズンの2勝を超える3勝目。さらに「『今の打ち取り方はよかったな』と思える収穫もありました」と、今後につながる白星だった。

 5日からは2・5ゲーム差に迫ったロッテとの直接対決に臨む。お立ち台では「辰己に(CSへ)連れて行ってもらいましょう」と、CS進出を約束して球場を沸かせる打のヒーローの横で1歩引いた。だが、この日をはじめ今季8試合で6試合のクオリティースタートを決めている、滝中のゲームメークは今後も欠かせない。「食らい付いていきます」。粘って粘って、ファンの期待に応えるCS進出を引き寄せる。【浜本神威】