【西武】渡辺監督代行〝スピード終戦〟で辞任は不可避も…「誰が立て直すんですか?」と球団危機感

AI要約

西武が日本ハムに敗れ、CS進出の可能性が消滅し、Bクラスが確定。渡辺久信監督代行は謝罪し、自らの責任を認めて辞任の可能性も示唆。

西武は14年ぶりのBクラスで、渡辺監督代行の功績が評価される中で、彼の辞任が囁かれる状況。チームや球団周辺で危機感が広がっている。

渡辺監督代行が辞めれば、チームの立て直しや編成の方針にも影響が及ぶ。チームの「核」を失うことにもなるかもしれない。

【西武】渡辺監督代行〝スピード終戦〟で辞任は不可避も…「誰が立て直すんですか?」と球団危機感

 西武が30日の日本ハム戦(ベルーナ)に2―5で敗れ、CS進出の可能性が完全消滅。今季のBクラスが確定し、球団史に汚点を残す〝スピード終戦〟を迎えた。

 シーズン117試合を終えて36勝79敗2分けの借金43。首位のソフトバンクに37ゲーム差をつけられ、26試合を残してペナントの灯が消えた。成績不振に伴い、5月下旬から休養に入った松井監督の後を受けて指揮を執ってきた渡辺久信監督代行(59)は「本当にこの時期にその可能性がなくなるということはなかなかない。結果的にそういう結果になって悔しいし、応援してくれるファンにも申し訳ない」と謝罪した。

 14年間の西武現役時代、6年間の監督時代を通じてもBクラスは2009年(4位)の1度だけだった。代行就任時に掲げた「勝負の9月」にたどり着く前に終戦。渡辺代行は「それはもう私の力不足しかないんじゃないですか」と神妙な面持ちで自らの責任について言及。これまでの経緯や実直な性格を踏まえても「辞任」は免れないとみられている。

「結果」を求められるのがプロの世界。ただ、渡辺監督代行の功績を踏まえ、辞めれば全てが解決するとの流れには少なからず〝異論〟も噴出している。チームや球団周辺では同時に危機感も広がっている。

「代行が責任を取って辞めたとして、このどん底の状態のチームを誰が立て直すんですか? これまでGMとして4人の選手をFAで流出させましたけど、倍以上の選手を残留させている。その手腕はもっと評価されていい。もし編成にも残らないとしたら、そこから本当の迷走が始まると思う」

〝ナベQ退団〟が現実のものとなれば、長年支えてきたチームの「核」を失うことにもなるが果たして――。