F1第16戦、ルクレールが1ストップ戦略でマクラーレンを完封、フェルスタッペンは6位【イタリアGP 決勝】

AI要約

2024年9月1日に開催されたイタリアGPは、フェラーリのルクレールが優勝し、意外な展開で大きな歓喜があった。

マクラーレンのピアストリとノリスは予想外のタイヤの持ちの悪さに苦しんだが、フェラーリのストップ戦略に敗れた。

レッドブルはフェルスタッペンが6位に終わり、マクラーレンとのポイント差が縮まる展開となった。

F1第16戦、ルクレールが1ストップ戦略でマクラーレンを完封、フェルスタッペンは6位【イタリアGP 決勝】

2024年9月1日(現地時間)、F1世界選手権第16戦イタリアGPがミラノ近郊のアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァで開催され、フェラーリのシャルル・ルクレールが優勝、マクラレーンのオスカー・ピアストリが2位、ランド・ノリスが3位に入った。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは6位、RBの角田裕毅は他車に追突されてマシンを傷めリタイアに終わった。

フロントロウを独占したマクラーレンの圧勝かと思われたレースは、思わぬ展開でモンツァに集まった大観衆が歓喜する結果となった。

自信満々でレースに臨んだマクラーレン陣営にとって、最初の誤算はスタート直後のチームメイト同士の攻防だった。オーダーなしを公言して臨んだこの一戦、好スタートで先行したポールシッターのノリスに対し、ピアストリが第2シケインで半ば強引に並びかけて首位を強奪。その余波で立ち上がりが遅れたノリスは、ルクレールにもかわされて3番手に落ちてしまう。

ふたつ目の誤算は予想以上にタイヤの持ちが悪かったこと。おかげで1ストップの予定が2台揃って2ストップに戦略変更を余儀なくされてしまったのだ。そしてこの手の内を早々に晒してしまったことで、フェラーリに逆転の隙を与えてしまった。

ピアストリ、ノリスの2回目のタイヤ交換はそれぞれ38周、41周目。これを見たフェラーリはルクレールとカルロス・サインツをステイアウトさせ、1ストップで走り切ることを選択したのだ。フレッシュなハードタイヤを履いたマクラーレンの2台はフェラーリを上回るペースで追い上げてサインツはかわしたものの、ルクレールまでは届かず。大観衆歓喜の中、ルクレールが今季2勝目のトップチェッカーを受けた。

まさかの4列目スタートとなったレッドブルは、ハードタイヤでのスタートを選択するギャンブルに出たがペースが上がらず、その後もハード、ミディアムと繋ぐ2ストップにせざるを得ない展開に。

しかもフェルスタッペンは、1回目のピットストップで右リアホイールが外れずにタイムロスするなどのミスも重なり、6位に入るのが精一杯という惨敗に終わった

チームメイトのセルジオ・ペレスも8位に留まり、ついにレッドブルとマクラーレンのコンストラクターズ選手権でのポイント差は8点の僅差に。ドライバーズ選手権でのフェルスタッペンとノリスのポイント差も62点に縮まっている。

次戦第17戦アゼルバイジャンGPは9月13日、首都バクーの市街地コースで開幕、決勝は9月15日に開催される。(文:新村いつき)