ソフトバンク中村亮太、2軍戦で2回⅔を無安打無失点 「ラストチャンスという思いとかいろいろあった」1軍での苦い経験を胸に

AI要約

ソフトバンクの中村亮太投手がウエスタン・リーグで好投し、ピンチを脱し、1軍での活躍を目指す意気込みを見せる。

支配下登録後、初の昇格で結果を残せず降格した経験を振り返り、技術的課題を克服する決意を語る。

2軍で力をつけ、1軍での活躍を目指す中村亮太投手のコンディションや気持ちの変化が反映されている。

 ◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク3―2オリックス(28日、タマスタ筑後)=7回表、雨天コールド

 ソフトバンクの中村亮太投手(26)が中継ぎとしてピンチを完璧にしのいだ。

 4回1死二塁、先発の村田賢一に代わってマウンドに上がった。野口智哉を真っすぐで二ゴロに打ち取ると、続く池田陵真はカーブで三直に抑えた。5、6回はいずれも三者凡退。2回⅔を投げて無安打無失点。3奪三振で、最速は145キロだった。「(台風接近で)風もあったので、低めにコントロールした。球速はそんなに出ていないけど、インコースでもファウルを取れた」とうなずいた。

 7月末に支配下登録され、8月4日に今季初昇格。10日の楽天戦(みずほペイペイドーム)で登板し、1回3安打2失点して13日に降格した。「結果を出さなきゃいけないとか、ラストチャンスという思いとかいろいろあった。結果が出なかったのは正直悔しい」と振り返った。

 松山秀明2軍監督は「1軍に行った時は、真っすぐで押しすぎていた。彼の持ち味は緩急。いいカーブを持っているし、コントロールや緩急でバッターに向かっていく方がいい。それを今日はうまくやれた」と語った。

 支配下に上がったのは、2022年以来2度目。気負いは人一倍あるが、気持ちの整理はついている。1度目に支配下選手となり、1軍登板をした時は「気持ちの面で自滅した」という。今回は、打たれはしたが「気持ちでは負けていなかった。技術的に課題がしっかり出た。最悪な結果だったけど、最初の登板に比べて収穫があった」と明かす。

 苦い経験をした右腕が、1軍で活躍するために2軍で腕を振る。(浜口妙華)

【#OTTOホークスファーム情報】