「そこで戦力になれるように」ソフトバンク東浜巨が見据える最終盤の戦い 2軍戦の好投も「もっともっと、となっちゃう」

AI要約

ソフトバンク東浜巨投手の好調ぶりが続いており、圧倒的な投球内容を維持している。

東浜投手は最終盤の優勝争いやCS、日本シリーズを見据えて頑張る意向を示している。

1軍降格後、1カ月半の努力が実を結び、再び自らの「らしさ」を取り戻しつつある様子。

「そこで戦力になれるように」ソフトバンク東浜巨が見据える最終盤の戦い 2軍戦の好投も「もっともっと、となっちゃう」

 ◆ウエスタン・ソフトバンク4―0阪神(24日、ほっともっとフィールド神戸)

 ソフトバンク東浜巨投手(34)の状態がぐぐっと上がってきた。先発して6回を被安打2、二塁すら踏ませない圧倒的な内容に「ボールのキレもよくなっているし、変化球もいい。状態のいい投球がずっと続いていますね」と松山秀明2軍監督も絶賛した。

 17日の阪神戦(タマスタ筑後)でも6回を2安打無失点と12イニング連続で「0」を刻む好調ぶりをキープしているベテラン右腕は最終盤の優勝争い、さらにはCS、日本シリーズを見据え「そこで戦力になれるように、頑張っていけたらと思っています」と誓った。

 「出力があまり出ていなかったので…。きょうはちょっと(スピードが)出ていないな、と思いながら、その分丁寧に投げようというところでしたね」

 最速は146キロで、これを「あと2、3キロはほしいですね」というのが東浜の不満ポイントだったというのだが、そんな〝出力不足〟など、どこにも感じないような投球ぶりだった。1回2死から阪神・野口恭佑に四球を許したが、4番・井上広大には145キロのストレートで内角を攻め、空振りとファウル2つで詰まらせ、最後は得意の136キロカットボールで遊ゴロに仕留めると、2回1死からは4者連続三振。110キロ台のカーブも交えてカウントを取り、3球以内で打ち取ってのアウトも8つと「相手が早めに手を出してくれたので、その分、テンポが速かったのかなとは思います」。緩急自在の投球で、6回まで74球、被安打もわずか2で、二塁すら踏ませないという完封ペースだったが「これでいいよということで、こっちが抑えた感じ。逆にいい状態で終わった方がいいのかな、と思ったので」と松山2軍監督が〝続投ストップ〟をかけたほどだった。

 10日の広島戦も7回途中で降板しているが、6回までは無失点。「ここ3回くらい、いいですね」と東浜が自己判定すれば、松山2軍監督の見立ても「この3回、ずっといい。いい状態が3回とも続いている」とその好調ぶりに太鼓判だ。

 先月10日のオリックス戦で先発も、自己最短となる2回4安打2失点で降板。翌11日に2軍降格となってから、およそ1カ月半。「上(1軍)を見据えるとなると、もう一個上の内容を求められていると思うので、そこに関してはまだ届いていないのかな、とは思いつつも、自分の中ではそこを見ながらやっていきたいと思います。やっぱり上を見た時に内容となると、もっともっと、となっちゃうんですけど、しっかりと準備していくことに変わりはない。そういったところでアピールできるようにしていきたいですね」

 2017年は最多勝、一昨年はノーヒットノーラン。実績十分の右腕が、佳境を迎えるV争い、さらに続く秋の陣へ〝再参戦〟すべく、いよいよ〝らしさ〟を取り戻しつつあるようだ。

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