東京ヴェルディが鹿島アントラーズにリーグ戦で19年ぶり白星 J1

AI要約

東京ヴェルディが鹿島アントラーズを2-1で破り、J1リーグでの19年ぶりの勝利を挙げた。

山見大登の活躍でチームはJ1通算800得点目を達成し、ホームでの勝利を喜んでいる。

過去16シーズンぶりのJ1昇格を果たした東京ヴェルディは、鹿島アントラーズに勝利し、昇格組らしく好調を維持している。

東京ヴェルディが鹿島アントラーズにリーグ戦で19年ぶり白星 J1

 ◇◯東京ヴェルディ2―1鹿島アントラーズ●(25日・味の素スタジアム)

 Jリーグが開幕して間もない1990年代に覇権を争った名門同士だが、東京ヴは長く低迷。16シーズンぶりにJ1昇格を果たして復活を期すシーズンに、鹿島からリーグ戦で19年ぶりの白星を挙げた。

 個人の能力で上回る鹿島に対し、東京ヴは自陣に強固な守備ブロックを敷いた。その上で、FW山見大登らのスピードを生かしたカウンターなどで鹿島ゴールに迫った。

 戦略が実ったのが後半18分。DF綱島悠斗がドリブルで突破し、鹿島のDFラインの背後を狙ってパス。抜け出した山見が相手GKと右ゴールポストの間の狭いコースに照準を合わせ、豪快にネットを揺らした。

 このゴールは、チームのJ1通算800得点目。後半30分にも自ら追加点を奪った山見は「ここ何試合か無得点が続いていた。ホームで800ゴールを達成したかった」と語った。チームは試合終盤にPKで1点を返されたが、GKマテウスの好セーブなどで守り切った。

 一度も降格経験のない鹿島に対し、東京ヴは2009~23年の長きにわたってJ2の「沼」にはまった。だが昨季はJ1昇格プレーオフ(PO)を制して復帰。かつてのライバルとようやく同じ舞台に立ち、05年8月以来となるリーグ戦の直接対決勝利となった。

 POによる昇格組はJ1で苦戦を強いられることが多いが、東京ヴはこの日の勝利で9勝11分け8敗と白星先行。城福浩監督は「先発陣が出し切り、交代選手がやり切って今季で一番高いレベルを示せた」と胸を張った。【高野裕士】