【巨人】スター坂本勇人、大ファンの目前で決勝5号2ラン 阿部監督も最敬礼「開き直って1、2の3でいった」

AI要約

坂本が7回に決勝の2ランを放ち、巨人が中日を2-0で破る。これで巨人はセ・リーグ一番乗りとなり、60勝に到達。

試合は6回まで無得点のまま進んでいたが、坂本の一発で流れが変わる。

開き直って打席に入り、初球の甘い直球を逃さずに左翼席前列に叩き込んだ坂本が大活躍。

【巨人】スター坂本勇人、大ファンの目前で決勝5号2ラン 阿部監督も最敬礼「開き直って1、2の3でいった」

◇25日 巨人2―0中日(東京ドーム)

 これぞ千両役者だ。巨人の坂本が0―0の7回に決勝の5号2ラン。6月14日の日本ハム戦(エスコンフィールド北海道)以来となる一発が最高の場面で飛び出し、チームはセ・リーグ一番乗りで60勝に到達した。

 6回まで無安打に封じられていた中日先発・大野に対し、7回に先頭のモンテスが中前打。息詰まる投手戦の流れが変わりつつある兆しを、1死一塁で打席に入った背番号6は逃さなかった。

 「こういうとき、慎重に打ちに行くといい結果が出ない。思い切っていった方が、後悔なく打席を終えられる」。同学年の大野への対抗心も力に、初球のやや甘く入った142キロ直球を迷わずフルスイング。「いけ!」と念じた打球は左翼席前列に飛び込み、坂本は力強いガッツポーズで喜びを爆発させた。

 阿部監督も「開き直って1、2の3でいったからね。そういうのができるから、ああいう場面で打てる」と最敬礼した。

 この日は坂本の大ファンで、東日本大震災で母親を亡くしながらも野球に励んで甲子園に出場した経験を持つ千田京平さんが始球式を務めた。ファンの思いに応えられるのが、スターの証しだ。