京都国際・小牧憲継監督「強い京都を取り戻す。全国で一番レベルが高い地域にしたい」元銀行員が夏制覇!

AI要約

京都国際・小牧憲継監督が68年ぶりの夏制覇を達成し、選手たちに感謝の言葉を述べた。

小牧監督は京都国際の強さを取り戻すために情熱を注いでおり、選手たちも熱い想いでプレーしていた。

京都勢としては長年決勝で敗れ続けてきた歴史があり、小牧監督は地元復興のために全力を尽くしていた。

京都国際・小牧憲継監督「強い京都を取り戻す。全国で一番レベルが高い地域にしたい」元銀行員が夏制覇!

第106回全国高校野球選手権大会決勝(23日、関東第1-2京都国際=延長十回タイブレーク、甲子園)京都勢としては1956年の平安(現龍谷大平安)以来68年ぶりの夏制覇に導いた京都国際・小牧憲継監督(41)は、強い京都復活に心血を注いできた。

選手たちから「小牧さん」と呼ばれる親しみやすい笑顔をはじけさせ、グラウンドで歓喜するナインを見届けた。滋賀銀行の行員から2008年に監督就任して17年目。小牧監督は興奮の面持ちで語った。

「こんなおっさんに素晴らしい夏休みをもらえた。『ありがとう』の一言です」

京都成章の内野手だった1999年夏、京都大会で創部1年目だった京都国際に34-0で五回コールド勝ち。その後、知人の紹介で2006年から銀行員をしながらコーチとして指導するようになった。数年間は「(メンバーの半数が)素人同然で、そこに飛んだらエラーで勝てなかった」。選手集めにも苦労したが「歯を食いしばって頑張ってくれた子たちがたくさんいたからこそ、今がある」と感慨に浸った。

京都代表としては1956年の平安(現龍谷大平安)以来、68年ぶりとなる全国制覇。京都二中が初代王者となるなど古くから野球どころだったが、81年の京都商(現京都先端科学大付)、97年の平安、98年の京都成章、2005年の京都外大西が決勝で敗れて涙をのんでいた。

「物心がついたときから、京都が決勝ではね返されてきたのを見てきた。強い京都を取り戻す。全国で一番レベルが高い地域にしたい」

京都市生まれ。地元復興に情熱を注いできた。龍谷大平安や京都外大西など強豪と切磋琢磨(せっさたくま)。どこが京都代表になっても、神奈川や大阪のように甲子園で上位争いするチームを常に送り出す―。熱い思いが実を結んだ。

5年連続でプロの世界に教え子を送り出し、初出場で4強入りした21年メンバーの中川勇斗(阪神)、森下瑠大(DeNA)らからはLINEなどで「頑張ってください」と激励を受けた。

「いつもパワーをもらっているんで、日本一になってパワーを送ってやりたいと思っていた」

小学3年生の長男と5歳の四つ子(男女2人ずつ)の5児のパパは41歳と働き盛り。指導方針は「全力疾走、全力発声」。野球どころ復活の兆しが見えた古都のため、これからも声をからして選手を鍛え上げていく。(上阪正人)