【阪神】岡田監督「村上が今年最高のピッチングしたらええだけやん」残り10試合の“初戦”託す

AI要約

阪神岡田彰布監督が中日戦に先発する村上頌樹投手に必勝を指令し、新大阪駅で期待を示す。

村上は昨季MVP右腕との投げ合いに挑み、残り10試合で首位巨人に挑む猛チャージをかける。

村上とチームは、必勝を信じ、勝利による貢献を目指す。

【阪神】岡田監督「村上が今年最高のピッチングしたらええだけやん」残り10試合の“初戦”託す

 阪神岡田彰布監督(66)が18日の中日戦(バンテリンドーム)に先発する村上頌樹投手(26)に必勝を指令した。名古屋入り前の新大阪駅で「村上が今年最高のピッチングしたらええだけやん」とゲキ。昨季MVP右腕に難敵の中日高橋宏斗投手(22)との投げ合いを託した。残り10試合で首位巨人と2ゲーム差。竜倒から逆転Vへの猛チャージをかける。

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 新幹線に乗り込む直前、岡田監督が新大阪駅のホームで立ち止まった。「明日は村上が今年最高のピッチングしたらええだけやん」。当然のように言った。18日の中日戦。先発村上に期待することは、ただ1つ。スコアボードにゼロを並べ続けることだけだ。短い言葉に必勝指令を込めた。

 登板を控えた村上へ直接メッセージは送っていない。「そんなん言わなんでも分かるやろ、どんな試合かは」。指揮官なりに、絶対に落とせない一戦であることを強調した。週末には2ゲーム差で追う巨人との直接対決も控える。そこまでにピタリと追走したい。右腕も残り10試合の“初戦”を託される意味は、身に染みて理解しているはずだ。

 岡田監督の取材対応の数時間前。背番号41は鳴尾浜で覚悟を口にしていた。

 「やっぱり巨人は強い。なかなか負けてくれない。でも、逆転優勝すると信じて。自分らも勝つしかない。勝っていけば向こうのプレッシャーになると思う」 前回11日のDeNA戦(甲子園)は7回3失点でチームは敗戦。これが先週の7連戦(1試合は雨天中止)で唯一の黒星だった。「先週は自分の試合だけ負けたので、流れを止めないように。負けられない戦いが続くので連勝を続けるように」。4連勝で受け取ったバトンを次につなぎたい。

 中日戦は今季6試合に登板しカード別最多3勝の一方、2敗を喫している。相手先発高橋宏は前回3日の甲子園でのゲームで3得点勝利。ただ、7月12日のバンテリンドームでの一戦は8回無失点に封じられた。岡田監督も「甲子園とバンテリンはまた違うからなあ」と今季同球場で8勝1敗、防御率0・57を誇る相手右腕を警戒。難敵相手に、昨季MVP右腕の底力が見たい。

 「しっかり勝ってチームに貢献したい」と村上。求めるのは結果だけだ。昨季岡田監督のもとで花開いた若武者。その指揮官をうならせる投球から、虎がラストスパートをかける。【中野椋】