【甲子園】キレキレダンスでナイン鼓舞 滋賀学園・荒井浩志応援団長「めちゃ楽しい」夏終わる

AI要約

滋賀学園応援団長の荒井浩志外野手が、学校史上最長の夏を終える。

3年間ベンチ入りしていた荒井が応援団長としてチームを支え、涙を流す。

荒井は今後救急救命士を目指すが、応援団長としての経験は貴重であった。

【甲子園】キレキレダンスでナイン鼓舞 滋賀学園・荒井浩志応援団長「めちゃ楽しい」夏終わる

<ラストカレンダー~夏の終わり~ 滋賀学園・応援団長の荒井浩志外野手(3年)>

 <全国高校野球選手権:青森山田1-0滋賀学園>◇19日◇準々決勝

 学校史上最長の夏を終えた。最後はアルプススタンドで仲間と抱き合った。応援団長としてチームを支え続け、自然と涙が出た。

 外野手としてメンバー入りを目指したが、3年間ベンチに入れず。「悔しい気持ちはこらえて、それをバネにチームの勝利のために何ができるかを考えたときに応援団長としてスタンドを盛り上げて選手の力になるというのが一番に思った。自分は応援団長として盛り上げていくと決めました」。周囲からも押され、自分の輝く場所を見つけた。

 キレキレダンスでナインを鼓舞。試合を重ねるごとSNSで反響は大きくなっていった。「動きの速さは意識しています。脳じゃなくて体が勝手に動いている」。野球の練習終わりにダンスの練習。夜中でも振り付けを覚えるために取り組んだ。

 選手も応援の後押しに感謝の言葉を口をそろえる。荒井も「自分たちの熱意が伝わってるし、それに応えて選手たちも実力以上のものを出してくれている。本当にうれしいし、やりがいを感じます」と表情は明るかった。

 今後は人を助ける仕事に就きたいという思いから救急救命士の道へ。「めちゃめちゃ楽しめている」夏が終わった。それでも「人のために」という思いは変わらない。【林亮佑】