広陵・プロ注目の只石寛太、高尾響とコンビで4季連続甲子園も、最後は勝って笑えず…「本当に悔しい」悲願の夏初制覇ならず

AI要約

広陵は東海大相模に8-1で敗れ、ベスト8進出を逃した。只石寛太捕手は悔しさをにじませながら涙をこらえ、チームの意欲を語った。

過去4季連続で甲子園に出場するも、高尾響投手との連携が実を結ばず勝利から遠ざかった広陵。悲願の初優勝目指しても3回戦で敗れた。

只石は東海大相模の藤田琉生、高橋侑雅投手の投球を打ち崩せず、得点を挙げることができなかった。4季連続出場の成績も振るわず、現在は大学進学の意向で次のステージに期待を寄せている。

広陵・プロ注目の只石寛太、高尾響とコンビで4季連続甲子園も、最後は勝って笑えず…「本当に悔しい」悲願の夏初制覇ならず

◇16日 第106回全国高校野球選手権大会・3回戦 広陵1―8東海大相模(甲子園)

 広陵(広島)は東海大相模(神奈川)の集中打を止められず、ベスト8進出を逃した。強肩強打でプロ注目の只石寛太捕手(3年)は「ずっと負けてきたので、絶対、最後は勝って笑う、勝って終わるっていうふうに思っていたんですけど、本当に悔しいという思いです」と涙をこらえながら話した。

 プロ注目の右腕、高尾響投手(3年)とバッテリーを組み、4季連続で甲子園に出場した。2年春(第95回選抜高校野球大会)は準決勝で、優勝することになる山梨学院に1―6で敗退。2年夏(第105回全国高校野球選手権大会)は3回戦で、今度も優勝を果たすことになる慶応に3回戦で延長タイブレークの末に3―6で敗れた。今春センバツは2回戦で青森山田にまたしても延長タイブレークの末に5―6の惜敗。センバツは3度の優勝を誇る広陵は夏の全国制覇がない。悲願の初優勝を目指したが、3回戦で涙をのんだ。

 「本当に高尾がいないと甲子園に来られなかったというのはあるので、今まで受けてきたなかで一番の投手。感謝しかないです」

 東海大相模の198センチ左腕、藤田琉生投手(3年)と右腕の高橋侑雅投手(3年)の継投を打ち崩せなかった。只石は4番打者として藤田に四球、遊ゴロ、三ゴロの3打数無安打、高橋からは8回に1死から一塁内野安打で反撃の糸口をつかもうとしたが、得点には結びつかなかった。

 「思った以上にボールが良かったので、何とかして1点ずつ取ろうと思っていたんですけど、藤田くんのうまいピッチングに抑えられてしまいました」

 今大会は2試合で8打数2安打、0打点で長打はなかった。4季連続出場の通算成績は39打数8安打の打率2割5厘、3打点で本塁打はなかった。

 今春のU―18高校日本代表候補の強化合宿に選ばれた逸材。進路は大学進学の意向で「この全国の舞台で経験したことを、きょうの負けを今後の野球人生の糧にして、次のステージでも日本一を目指して、取り組んでいきたいと思います」と話した。