性別騒動渦中の女子ボクサー・ヘリフが金メダル獲得 決勝も完勝…パリ五輪

AI要約

イマネ・ヘリフがボクシング女子の66キロ級で金メダルを獲得し、性別適格性検査に不合格の過去を持つ選手として注目を集めた。

ヘリフは強さを証明し、決勝で中国の選手を破る活躍を見せた。リング外の抗議や騒ぎに負けず、国旗を掲げて勝利を祝った。

同じく性別適格性検査に合格しなかった台湾の選手も決勝進出し、女子ボクシング界での性別に関する議論を巻き起こしている。

性別騒動渦中の女子ボクサー・ヘリフが金メダル獲得 決勝も完勝…パリ五輪

◆パリ五輪 第15日 ▽ボクシング(10日、ローランギャロス)

 ボクシング女子の66キロ級決勝が行われ、性別騒動の渦中にあるイマネ・ヘリフ(アルジェリア)が楊柳(中国)を5―0の判定で破り、金メダルを獲得した。勝利後はトレーナーに肩車されて国旗を誇らしげに掲げた。対戦相手が抗議の意を示すリアクションをとるなどリング外の騒ぎをよそに、強さを証明した。

 ヘリフは国際ボクシング協会(IBA)管轄下で行われた昨年の世界選手権で性別適格性検査に不合格とされている選手。1日の2回戦では開始46秒で相手選手が棄権し、その後、女子ボクシングで性別をめぐる議論に発展していた。ヘリフと同じく、同選手権の検査で合格しなかった台湾の林郁婷も57キロ級で決勝進出を決めている。