性別騒動に揺れたケリフ、涙の金メダル！ 中国の“世界王者”に歓喜の判定勝ちで「やったわ！」と絶叫【パリ五輪】
AI要約
パリ五輪のボクシング女子66キロ級決勝で性別適格騒動の中、イマネ・ケリフが金メダルを獲得。
ケリフは強い攻撃を見せて5-0のフルマーク勝利を収めた。
性別騒動に耐えながらも、ケリフは厳しい批判に打ち勝ち、金メダルを手にした。
逆風を受けながらも頂点に立った。
現地時間8月10日、 パリ五輪のボクシング女子66キロ級決勝が行われ、性別適格騒動の渦中にあるイマネ・ケリフ（アルジェリア）が、楊柳（中国）と対戦。5-0とフルマークでの判定勝ちを収め、見事に金メダルを手にした。
入場時からブーイングと歓声が渦巻く中、リングに入った25歳は異彩を放った。
序盤から積極果敢にパンチを繰り出し、主導権を握ったケリフは、昨年の世界選手権で同級覇者となった楊柳を相手に攻勢を強めていく。終盤に入ってからも手数を減らさずに、常に攻め続けたケリフはフルマークでの勝利を飾った。
昨年に国際ボクシング協会（IBA）が世界選手権前に実施した性別適格検査で「XY」染色体が見つかったとして不合格となったケリフ。今大会の参加は国際オリンピック連盟によって認可されたものの、誹謗中傷を含む批判を受けていた。
そんな批判の中で快進撃を続け、ついに金メダルを手にした。試合後、楊柳と握手を終えたケリフは、アルジェリアのファンによって熱狂の坩堝と化した会場で涙をこぼし、「イエー！ やったわ！」と絶叫。最後はコーチに担がれ、リングサイドを駆けまわり、勝利の余韻に酔いしれた。
今大会中に幾度となく「私は努力をしてきたんです」と訴えてきた。いまだ性別騒動に対する余波は続いているが、ケリフはそうした周囲の喧騒を黙らせる結果を出したと言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
