「論争の中心、ヘリフが決勝進出」「当然の勝利」「観客は彼女の名を叫び続けた」各国メディア報じる アルジェリア大統領「神に誓って金メダルだ」

AI要約

性別問題が議論を呼んでいるイマネ・ヘリフ(アルジェリア)が、ボクシング女子66キロ級で決勝に進出し、銀メダル以上を確定させた。

ヘリフの決勝進出にはアルジェリアのテブン大統領も祝意を表明し、金メダル獲得へ期待が高まっている。

9日夜の決勝で世界選手権覇者の楊柳(中国)に勝利すれば、アルジェリアにとってボクシングでの金メダル獲得となる。

「論争の中心、ヘリフが決勝進出」「当然の勝利」「観客は彼女の名を叫び続けた」各国メディア報じる アルジェリア大統領「神に誓って金メダルだ」

◇6日 パリ五輪 ボクシング女子66キロ級準決勝(ローランギャロス)

 性別問題が議論を呼んでいるイマネ・ヘリフ(アルジェリア)が、昨年の女子世界選手権ウエルター級銀メダリストのスワンナペン(タイ)に5―0で判定勝ちし、決勝に進出。銀メダル以上を確定させた。

 アルジェリアメディア「エル・カバル」(電子版)は「アルジェリア人の大観衆の応援を受けたイマネは3ラウンドを支配し、相手に当然の勝利を収めた」などと速報。フランス紙「レキップ」(電子版)は「論争の中心、ヘリフがパリ五輪ボクシング66キロ級で決勝進出」の見出しで報じ、米国のAP通信は「観客は3ラウンドを通して彼女の名前を叫び続けた。ヘリフはリング上で観客の喝采を浴びながら、拳を突き上げながら激しく走り回った」などと速報した。

 ヘリフの決勝進出に、アルジェリアのテブン大統領はX(旧ツイッター)で「アルジェリア人全員を幸せにしてくれて、イマネ・ヘリフに感謝します。最も重要なことが達成され、神に誓って金メダルだ…すべてのアルジェリア人があなたとともにいる」と祝意を表した。

 ヘリフは9日夜(日本時間10日早朝)に予定される決勝で、昨年の世界選手権覇者の楊柳(中国)に勝利すれば、アルジェリアにとってボクシングでは1996年アトランタ五輪のホシーン・ソルタニ以来となる金メダル獲得となる。