泉房穂氏 パリ五輪選手の性別騒動に「批判すべきはルールであって、個人ではない…丁寧な議論が必要」

AI要約

兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏がパリ五輪で論議になっているボクシング選手の性別をめぐる騒動について言及。

女子選手2名が性別適格検査で不合格だったが、今回の五輪では出場資格を得ていることから男女の区別に対する賛否が巻き起こる。

泉氏は選手に対する批判ではなく、ルールそのものに対して議論が必要であるとの考えを示す。

泉房穂氏 パリ五輪選手の性別騒動に「批判すべきはルールであって、個人ではない…丁寧な議論が必要」

 兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏(60)が7日までに自身のSNSを更新。パリ五輪で論議になっているボクシング選手の性別をめぐる騒動について言及した。

 女子66キロ級のイマネ・ヘリフ(アルジェリア)と57キロ級のリン・ユーチン(台湾)はともに、昨年の世界選手権で、性別適格検査で不合格に。しかし、今回のパリ五輪では資格を与えられて出場している。ヘリフが1日の今大会初戦で対戦したアンジェラ・カリニ(イタリア)が開始46秒で棄権したことを機に、性別をめぐり賛否両論が巻き起こった。ヘリフ、リンはその後、勝ち進んでおり、メダル獲得を確実にしている。

 世界選手権を管轄する国際ボクシング協会(IBA)によると、不合格だった理由は性染色体によるものだという。一方のIOCは今回、16年リオデジャネイロ五輪と前回東京五輪で使われた資格ルールを適用しており、そこに性別検査は含まれていない。

 泉氏は「“100%完璧なルール”をつくることは難しいと思うし、“万人が納得できる公平性”というものも簡単ではないと思う」とした上で、「ただ、ルールに基づいて出場した選手を、後から批判するのは違うと思う。批判すべきはルールであって、個人ではない。悩ましいテーマゆえ、丁寧な議論が必要だ」とつづった。