誤審騒動続く五輪バスケで「審判は話したがらなかった」 セルビア主将も不満「助けを得られなかった」

AI要約

米国がセルビアに95-91で勝利し、バスケットボール男子準決勝で決勝進出を果たした。

セルビアは13点リードから逆転負けし、ボグダノビッチ主将は審判に不満を漏らした。

審判の判定を巡る議論が相次ぎ、今大会での問題点に注目が集まっている。

誤審騒動続く五輪バスケで「審判は話したがらなかった」 セルビア主将も不満「助けを得られなかった」

 パリ五輪は8日、バスケットボール男子準決勝が行われ、米国が95-91でセルビアに勝利。2大会連続となる決勝戦進出を決めた。第3クォーター(Q)まで13点差でリードしていたセルビアは無念の逆転負け。チーム最多の20得点を記録した主将のボグダン・ボグダノビッチ(NBAホークス)は試合後、審判に対する不満を漏らした。

 5連覇を目指す絶対王者・米国と手に汗握る熱戦を演じた。セルビアは序盤から主導権を握り、前半終了時点で54-43と11点リード。後半も最大17点差をつけるなど優位に進め、40分間のうち35分12秒でリードを保った。しかし、残り2分で逆転を許し、残り8.2秒で2点差。ここでファウルをとられてフリースローを与え、91-95で逃げ切られた。

 リトアニアの専門メディア「バスケットニュース」はチーム最多の20得点を記録したボクダノビッチのコメントを紹介。「みんなの全てに感謝したい。辛い敗戦だったが、私たちの戦いぶりを誇りに思う」と試合を振り返った。一方、いくつかの判定には不満があるようで、「私たちは彼ら(審判)と話をしようとしたが、彼らは私たちと話したがらなかった」と明かした。

 続けて「でもそれはいいんだ。米国は私たち相手にそんな助けを必要としない。彼らが私たちを両手で掴んだりする時に、私たちはそんな助けを得ることはなかった」と不満を漏らした。「でも、私は審判について話すような男じゃない。審判に対しても勝ちたいと思っている。たとえ、間違いなく彼らは違った判定をしていてもよかったと私が思っているとしてもね」と納得いかない様子だった。

 今大会は7月30日の1次リーグ日本―フランス戦で、微妙な判定が賛否を呼んだほか、今月6日のフランス―カナダ戦でも敗れたカナダのジョルディ・フェルナンデス監督が「まだ不満が残っているよ。彼ら(審判)の説明の多くは筋が通っていないからだ」と語るなど、判定を巡って海外でも議論が沸き起こっている。