憧れの舞台、重みを痛感 鈴木梨羅、ピーク合わせられず―重量挙げ〔五輪〕

AI要約

鈴木梨羅が初めての五輪で8位に終わるも、メダル獲得の重圧で調整に失敗したことを反省。

先輩選手の偉大さを感じ、自己記録更新ができず苦い思い出になったが、次回に向けて意欲を示す。

自身の経験を生かし、4年後の五輪で雪辱を果たすことを決意。

憧れの舞台、重みを痛感 鈴木梨羅、ピーク合わせられず―重量挙げ〔五輪〕

 憧れた舞台は、特別で難しいものだった。

 重量挙げ女子49キロ級の鈴木梨羅(ALSOK)。初めての五輪はスナッチ、ジャークとも1回目に挙げた重量がそのまま成績に。2、3回目で伸ばせず、8位に終わった。

 大会前の準備段階から、普段の国際大会との違いを感じていた。「いつも通りと思っていたが、特別な気持ちで臨んでしまっていた」。メダルという大きな目標を追うが故に、練習でつい過度に追い込んでしまう。結果的に調子のピークを本番に合わせる調整に失敗。自己記録の更新もできなかった。

 実感したのは「メダルを獲得した先輩方は、本当にすごい」。ロンドン、リオデジャネイロの三宅宏実、東京の安藤美希子と続いていた日本女子のメダル。4大会連続の期待を背負って戦ったことで、重圧の中で結果を出した2人の偉大さが改めて身に染みた。

 「五輪で100%の力を出し切る練習をしないといけない。この経験を無駄にするか、生かすかは自分次第」。東京大会に運営の裏方として携わり、「次は自分が」と志した夢の五輪。苦い思い出で終わらせないため、4年後の雪辱を誓った。