鈴木梨羅選手を応援 地元の千葉・白井市でパブリックビューイング、恩師「誇り」 パリ五輪女子重要挙げ

AI要約

地元の千葉県白井市で、パリ五輪の重量挙げ女子49キロ級に出場した鈴木梨羅選手を応援するパブリックビューイングが開催された。

鈴木選手はメダルには届かなかったものの、市民らは彼女の健闘を称え、五輪の大舞台で果敢に挑戦する姿に感動した。

恩師や後輩たちからの言葉もあり、鈴木選手の真剣な姿勢や挑戦の意思が称賛された。

鈴木梨羅選手を応援 地元の千葉・白井市でパブリックビューイング、恩師「誇り」 パリ五輪女子重要挙げ

パリ五輪の重量挙げ女子49キロ級に出場した鈴木梨羅選手(25)=ALSOK=を応援しようと、地元の千葉県白井市役所で8日未明、パブリックビューイング(PV)が開かれた。8位でメダルには届かなかったが、市民らは「よく頑張った」と健闘をたたえ、五輪の大舞台で果敢に挑戦する雄姿を目に焼き付けていた。

競技は、バーベルを一気に持ち上げる「スナッチ」、肩まで持ち上げてから頭上に押し上げる「クリーン&ジャーク」をそれぞれ3回ずつ行い、最高重量の合計を争う。PVでは鈴木選手が重量挙げを始めた松戸国際高校の恩師、平塚健太さんや、同校の後輩らが解説を務め、駆け付けた約80人の市民らに分かりやすくルールなどを説明した。

スナッチの1回目で83キロを成功させると、大歓声と拍手がわき起こった。画面には、ほほ笑む鈴木選手の姿。中学時代の担任で、所属していた剣道部の顧問でもあった谷明宏さんは「鈴木選手はまじめな性格で、どんなに厳しいときも笑顔を絶やさなかった。五輪の舞台でも笑顔を見ることができてうれしい」と目を細めた。

その後は失敗が続いたが、クリーン&ジャークの1回目では108キロを成功。3回目は上位を狙って117キロに挑戦したが、失敗に終わった。それでも、PV会場は温かい拍手に包まれた。

平塚さんは「少しでも可能性があれば常にチャレンジし続ける姿勢は学生時代から変わらない。誇りに思う」とかつての教え子の奮闘をねぎらった。

松戸国際高校ウエイトリフティング部の後輩で現在も競技を続ける三宅千鶴さんは「大会で会うときはいつもやさしく声をかけてくれる。五輪出場は感動した。心から尊敬できる先輩」と力を込めた。

白井市の笠井喜久雄市長は「鈴木選手は子供たちに勇気と感動を与える。今後も市を挙げて応援する」と強調した。(松崎翼)