残り1周で転倒→11人ごぼう抜き1着 衝撃走った鉄人の激走 パリ五輪は計62.195kmに異例の挑戦【東京五輪プレーバック】

AI要約

陸上女子1500メートル予選でのハッサンの大逆転劇や、その後の5000メートル、1万メートルでの金メダル獲得など、驚異的な活躍を見せるハッサンの物語。

ハッサンがパリ五輪で異例の4レース出場を果たし、合計62.195キロを走る挑戦をしている様子。

パリ五輪でのハッサンの鉄人ぶりと多彩な種目でのメダル獲得に注目が集まっている。

残り1周で転倒→11人ごぼう抜き1着 衝撃走った鉄人の激走 パリ五輪は計62.195kmに異例の挑戦【東京五輪プレーバック】

 連日熱戦が繰り広げられているパリ五輪。前回2021年東京大会でも、数々の名場面が生まれた。記憶の残るシーンをプレーバック。陸上女子1500メートル予選では、2019年の同種目世界選手権女王シファン・ハッサン(オランダ)が残り1周を切ったところで転倒した選手に巻き込まれたが、そこから大逆転。最後は余裕たっぷりに1着でゴールするという規格外の走りを見せた。

 2021年8月2日、ハッサンは10人以上の隊列の後方につけ、残り1周の鐘を聞いた。直後にアクシデント発生。前を走っていた選手が転倒し、避けきれずに自身も転んでしまった。実に3秒以上のロス。それでもすぐに立ち上がるとグングンと他の選手を抜いていった。最後の直線は周りの選手の顔色を見ながら余裕の1着でフィニッシュ。結局11人を追い抜いた。

 衝撃のレースを演じたハッサンは、午後に行われた女子5000メートル決勝では14分36秒79のタイムで金メダルを獲得した。7日に行われた1万メートル決勝でも金メダル。1500メートルこそ銅メダルだったが、堂々の2冠にメダル3つを獲得した。

 鉄人ぶりはパリでも健在。5日の5000メートルで銅メダルを獲得し、1万メートル、マラソンにも出場予定となっている。すべてこなせば合計4レース、計62.195キロを走る異例の挑戦だ。