【体操】女子団体4人で8位入賞「気持ちは5人だった」宮田笙子のヘアピン&ポーズで団結

AI要約

女子団体総合決勝で日本は8位入賞。宮田笙子の代表辞退を受け、団結して闘った4人が充実感を抱く。

団体戦の温かさに感動した選手たちは、メンバーとの信頼関係を強調し、困難を乗り越えた自信をつかむ。

個人競技への進出も果たした岸と中村は、更なる健闘を誓い、最後まで諦めずに挑戦する。

【体操】女子団体4人で8位入賞「気持ちは5人だった」宮田笙子のヘアピン&ポーズで団結

<パリオリンピック(五輪):体操>◇30日◇女子団体総合決勝◇ベルシー・アリーナ

 【パリ30日=竹本穂乃加】体操女子決勝で団体総合は岸里奈(16=戸田市SC)、岡村真(19=相好ク)、中村遥香(16=なんばク)牛奥小羽(19=日体大)の日本が4種目合計159・463点で8位入賞した。

 宮田笙子が飲酒、喫煙問題で代表を辞退したが、宮田のヘアピン&ポーズで団結し、4人でベストを尽くした。

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 初の大舞台を終えた4人は、充実していた。中村は「団体戦ってやっぱりいいなと思いました」。得意とする最終種目の段違い平行棒で「完全に雰囲気にのみ込まれてしまった」と得点を伸ばせず涙を浮かべたが、仲間から「大丈夫だよ」と励まされて団体戦ならではの温かさを実感した。「自分のミスで順位が下がってしまって申し訳ない気持ちもあるけど、楽しめたのかなと思う」。岡村も「みんな元気いっぱいで、笑顔で何事も乗り切れるメンバーだった。ミスがありながらも、声をかけ合いながら楽しく回れた」と感謝した。

 開幕直前に、飲酒、喫煙問題でエース宮田笙子が代表辞退。宮田の思いも背負い、1人少ない不利な条件でも全力を尽くした。決勝では、宮田から贈られた青色のヘアピンを身につけ、床運動で宮田が見せる印象的なポーズで入場。チーム発足時から意識してきたのは「5人で戦う」。全員で話し合い、五輪舞台で見せられなかったポーズを再現した。牛奥は「気持ちは5人だったので、強い気持ちで挑めました」と話した。

 個人総合では、岸と中村が8月1日(日本時間2日)の決勝に進んでおり、岸は床運動も種目別決勝に残っている。この日の床運動でH難度の跳躍技「シリバス」を決めた岸は「予選より上の順位を狙って、優勝を目指して頑張りたい」。中村は「まだ試合が残っているので、最後まで気を抜かずにやりきりたい」。逆境を乗り越えた自信を胸に、最後まで走り抜ける。