【パリ五輪】サーフィン東京銀の五十嵐カノア3回戦敗退

AI要約

第4日のパリ五輪サーフィンの男女3回戦では五十嵐カノアが高スコアのメジナに敗れて敗退し、稲葉玲王が準々決勝に進んだ。

波が五十嵐に味方せず、メジナがハイスコアを出して先行。五十嵐は得点が狙える波を捉えられず、敗北を受け入れた。

チョープの危険な波に恐怖心を抱きながらも、五十嵐は対応力をつけ、苦手なところを克服するために努力してきたが、今回は思うような結果が出なかった。

【パリ五輪】サーフィン東京銀の五十嵐カノア3回戦敗退

◆パリ五輪 第4日 サーフィン(29日、タヒチ・チョープー)

 男女3回戦が行われ、21年東京五輪銀メダルの五十嵐カノア(木下グループ)は7・04点で、17・40点の高スコアをたたき出したガブリエウ・メジナ(ブラジル)に敗れ、敗退となった。稲葉玲王は強豪フィリペ・トレド(ブラジル)に勝ち準々決勝に進んだ。

 東京五輪準決勝の再戦で、タヒチの波は五十嵐に味方しなかった。メジナは2本目でジャッジ9・90点の超ハイスコアをマークし、先行。続けて次々と高スコアを出した。一方で五十嵐はなかなか得点が狙える波を捉えられず得点が出せない。残り1分を切ってチューブライディングに挑んだが、3・37点の低評価。競技時間が終わると、諦めたような笑みを浮かべて相手に握手を求めた。

 世界で最も危険な波として知られるチョープは、米カリフォルニア育ちの五十嵐にとっては恐怖心を覚えるほどで、苦手意識が強かった。23年6月にワールドゲームズ(世界選手権相当)でアジア最上位となり、全競技を通じ、日本男子の代表内定1号を勝ち取った。会場に慣れようと何度も訪れて“クセ強”な波への対応力をつけ「苦手なところが強みに変えられた」と自信を持って臨んだはずだったが、結果は出せなかった。