【阪神】佐藤輝明まさかの「ヘディング」落球 何が起こったんだ?岡田監督も思わず身を乗り出す

AI要約

阪神が独り勝ちのチャンスを逃し、ヤクルトに敗れる。佐藤輝の落球が試合を決定づける要因となった。

佐藤輝や岡田監督の反応、試合の流れについての簡潔な要約。

首位巨人、2位広島が敗戦し、阪神の差を縮めるチャンスだったが、悔やまれる結果となった。

【阪神】佐藤輝明まさかの「ヘディング」落球 何が起こったんだ?岡田監督も思わず身を乗り出す

 ああ、もったいない…。阪神が独り勝ちのチャンスをフイにした。2点を追う3回に三塁手・佐藤輝明内野手(25)が平凡なフライを落球。グラブをかすめた打球が頭に当たってグラウンドに弾んだ。この失策を引き金に西勇輝投手(33)がヤクルト沢井に右翼へ3ランを浴びて5点目を献上。6試合ぶりの黒星で連勝もストップした。デーゲームで首位巨人がDeNAに敗れていただけに、勝っていれば1・5差に迫っていた。悔やまれる敗戦だ。

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 ベンチの岡田監督も思わず身を乗り出した。何が起こったんだ…。2点を追う3回1死、迎えたヤクルト長岡は三塁へ高く舞い上がる飛球。三塁佐藤輝は難なく捕球体勢に入ったはずだった。ところが、ボールはグラブをかすめて、佐藤輝の頭へ当たってグラウンドをコロコロ。まさかの「ヘディング」からピンチが広がり、試合を決定づける沢井の3ランにつながってしまった。

 セ・リーグワーストを更新する23個目の失策に、背番号8も痛恨の表情を浮かべた。いつもと異なる17時開始。ちょうど薄暮の時間帯で打球の見え方が違ったかと問われた佐藤輝は「いや、特にそれはないっすね」と一切言い訳はなかった。勝敗の分岐点を問われた岡田監督も「防ぎようがないもんな、ホームランは」と振り返るだけ。4回からは無失点に抑えていただけに、このイニングが悔やまれる。

 この日は首位巨人、2位広島がデーゲームでともに敗戦。ゲーム差を縮めるチャンスと分かっていただけに、本音もこぼれた。「今日は上2つ負けてるの分かってての試合やったからなあ。なんか複雑やな、そういうの」。それでもうつむく敗戦ではない。「もうそんなん、しゃあないよ」とすぐに切り替えた。

 6試合ぶりの黒星にも、岡田監督の表情は穏やか。それどころか軽口さえ飛び出した。「まあ、18時からゲームしとったら勝ってたよな。なあ、3-0やったな。なんで17時やったんやろ」。この日は初戦、2戦目よりも1時間早くプレーボール。失点は序盤の3回までだっただけに、18時開始なら負けていなかったと笑った。

 10日から甲子園に戻り7連戦に臨む。まずは4位DeNAを迎え、戦い慣れた本拠地で仕切り直しとなる。「うん、そらそうや。そんな全部勝たれへんて」。暗くなる必要はない。一時は首位と最大5・5ゲーム差も、今は2・5差。虎視眈々(たんたん)と逆転優勝を狙う。【磯綾乃】