【パリ五輪現地情報】「怖かった…」PK失敗の田中美南が涙ながらに語る。なでしこジャパン、ブラジル撃破の裏側

AI要約

なでしこジャパンはブラジル女子代表との試合で逆転勝利を収めたものの、田中美南がPKを失敗し心境を語る。

田中は多くの決定機を外し、PKも失敗して自身を責めるが、チームメイトの励ましも受けて最後までプレーし続けた。

涙ながらに試合を振り返り、愚直に自分にできることをやり続けたことがチームに勇気を与えた。

【パリ五輪現地情報】「怖かった…」PK失敗の田中美南が涙ながらに語る。なでしこジャパン、ブラジル撃破の裏側

 なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は現地時間28日、パリ五輪(パリオリンピック)グループリーグ第2節でブラジル女子代表と対戦し、2-1で逆転勝利を収めた。前半アディショナルタイムにPKを獲得したが、田中美南が失敗してしまう。味方に助けられた田中は試合後、涙ながらに当時の心境を語っている。

 田中にとっては辛い試合となった。19分のシーンを筆頭にいくつもの決定機を外し、PKも失敗。「得点のところも、PKのところも、準備して入っていたんですけど、自分にがっかりしました」と当時の心境を明かす。パルク・デ・プランスには大勢のブラジルサポーターが詰めかけており、PKのシーンではあまり経験したことがないであろう大ブーイングが響き渡った。

「正直わからない。映像も見てきたし、練習もしてきた。自身を持って臨んだはずだったんですけど。わかんないです…」

 それでも最後までプレーし続けたことが、逆転勝利につながった。チームメイトの励ましも力になった。「やっている最中は怖い気持ちもあったんですけど、池田(太)さんが信じて出してもらっている限り、ゴールを狙い続ける。守備でも追わなきゃという気持ちの中でやっていました」。

 田中は涙ながらに試合を振り返った。自分にできることを愚直にやり続けたことは、チームに勇気を与えたはずだ。

(取材・文:加藤健一【フランス】)